応募作品-2022年-
チームの特徴
茅ヶ崎のデジタルを遊ぶアフタースクールLaLaLa KIDSからの参加です。 小6年生の3名と、小4年生1名で挑戦します!
チームメンバー
4名
作品の中で注目して
みてほしいところ

「街は失っても、希望は失わない」
注目してほしいのは、復興での「子どもの力」です。被災した方のお話で「命はなくしたら戻らない。でも家やものは時間とお金があれば取り戻せる」と聞きました。このワールドではJAXAの事前の警告で住民は全員避難して無事でした。でも街が全部なくなってしまった。変わり果てた街に戻った人たちが、どうやったら前に進めるのか。私たちは、その街が生まれ変わる様子を子どもの目線で表しました。東日本大震災の現場で子どもの笑顔に救われた救命士のお話や、おばあちゃんの家が火事で焼けたときに「宝探しみたい!」と片付けを楽しんでみんなが笑った経験から、子どもはどんな時でも「楽しんで笑う力」を出せると思いました。その力を街づくりに生かすため、クレーターの中央に「大人と子どもの会議室」を作りました。子どものエネルギーと未来への希望を街全体に広げていくことが私たちが考えるレジリエンスです。
「作品テーマ」をワールド上で
どのように表現したか

①被災経験のある保護者の方々から直接お話を伺いました。金沢大豪雨で被災した方、能登地震でご両親が被災し復興支援に携わる方、東日本大震災直後に気仙沼で救命活動にあたった消防士の方から、被災した体験や救命現場の声を聞き、「家やものは取り戻せても失った命は戻らない」「心のレジリエンスがなによりも大事」であることを学びました。
②元気仙沼消防隊長で、東日本大震災の語り部をしている佐藤誠悦さんから、当時の救助の話やご家族を亡くされた話を聞きました。佐藤さんにとって「語ること」は癒しにつながっているそうです。そしてそれが次世代に伝える力になることも知りました。
③JAXAの吉川先生に隕石落下の可能性やプラネタリーディフェンスについて伺い、世界中で惑星の軌道の監視や防御が行われていること、衝突したら街が壊滅的被害を受けることを知りました。国境関係なく協力して地球を守っていることが印象的でした。
どのようなことを調べたか

クレーターの地形づくりにとても苦労しました。フラットワールドから作るのに、地下を掘れないので、まずクレーターを作るための巨大な盛り土をfillコマンドで作ってみたりしましたが、とてつもなく時間がかかり・・・。いろいろ調べていた教育版のワールドで地下が掘れるフラットワールドがあることを知り、一安心。makeCodeを活用して、3段構造の800m級のクレーターシティを表現することにしました。半径を3段階でサイズを変えて円形の穴を自動で掘り、クレーターの地形を表現しました。
また、道路を作ったり、大きな建物を作る時にはfillコマンドを使いました。ストラクチャーブロックを用いて同じ建物を複製し、さらにfill replaceコマンドで特定のブロックを変更して、同じ構造でも違う建物に見えるようにしました。レッドストーンは自動ドアやゲームセンターのクレーンゲームなどに使いました。
プログラミングなどを、
どのように使ったか

応募テーマ発表前から、新メンバーとMakeCodeやコマンドを学びながら仲良くなることから始めました。5月にテーマが発表されてからは「インプット月間」とし、オンライン講義で「レジリエンスとは何か」を学び、昨年最優秀賞の入江くんから建築や効率的な制作のコツを教わりました。また、被災経験のある保護者の方々や東日本大震災の語り部の方、JAXAの研究者から隕石防御の話を伺い、命と心の大切さを考える時間を持ちました。6月はあえてマイクラを触らず議論に集中!作品テーマとコンセプトを決定しました。今回はテーマが難しく、多くの時間を「話を聞くこと」「深く考えること」に費やしました。7月から制作を始めましたが、8月初旬に予定していた完成度80%には届かず大きく遅れました。そこで夏休みは毎朝オンラインで集まり、役割分担を工夫。予定通りに進まない中でも、強いチームワークで最後までやり遂げたことが成果です。
どのような計画をたてて
制作をすすめたか

40mの隕石が落ちて、街はまるごと消滅。大きなクレーターになってしまった街にもどり、新しい街として生まれ変わらせる人たちの物語を表しました。まんなかには宇宙センターを作り、地下は隕石研究室、上の階は宇宙博物館にして、宇宙のことを怖がらずに正しく学べる場所にしました。最上階には「大人と子どもの会議室」を作り、子どもの意見を本当にまちづくりに使える仕組みを表しています。街のあちこちにあるアイディアボードには、みんなが自由に未来や希望をかいて話し合えるようにしました。語り合うことが心の元気につながるからです。お祭り会場も作りました。お祭りは楽しいだけではなく、みんなで準備して文化やつながりを作ることができるからです。さらにサッカーやプール、ダンスやe-sportsのスタジアムを作り、子どもが思いっきり走り回って笑顔になれるようにしました。観光で人が集まれば、街全体ももっと元気になれると思います。
THUMBNAIL

MAP
