応募作品-2022年-
チームの特徴
私たちチーム「KMS3」は、飯綱町周辺に住む小学生5人のチームです。チーム名はメンバーの頭文字からとり、Kは「くだもの」、Mは「まもる」、S3は「3つの災害(台風・気温・食害)からりんごを守る」という意味です。いいづなデジタルスクールの活動で、プログラミングなどデジタルツールを使いながら、地元の課題を学び、町の未来を考えた作品づくりに取り組んでいます。
チームメンバー
5名
作品の中で注目して
みてほしいところ

私たちは、飯綱町のりんごを「台風」「気温」「動物による食害」から守るためのワールドを作りました。実際の地形や町の施設を再現し、農家さんやフルーツセンターで学んだ課題をもとに工夫しています。台風対策では防風林や排水路を作り、気温対策ではガラス屋根とスプラッシュポーションでりんごを守りました。獣害対策では緑色のガラスでりんごをカモフラージュしたり、感圧板を使ったトラップも作りました。さらに、MakeCodeで壁を一度に建てられるプログラムを作り、レッドストーンで自動散水や開閉式の屋根も完成させました。現実の課題にどう対応できるかを考え、みんなで話し合いながらつくったたくさんの工夫を、ぜひ見てほしいです。
「作品テーマ」をワールド上で
どのように表現したか

私たちは、りんごを守るために飯綱町の農家さんやフルーツセンターの方にお話を聞きました。農家さんからは、気候変動で台風・暑さ・動物被害が増えていることを学びました。町内の直売所では、傷ついたりんごは加工品に回ることや、りんごの売れ行きが観光にも影響することを知りました。フルーツセンターでは、りんごの選別や出荷の仕組み、日焼けや高温対策として水まきや遮光ネットを使っていることを学びました。さらに、インターネットで台風被害・食害・暑さや日焼けの影響についても調べ、飯綱町のりんごが抱える課題を詳しく知ることができました。
どのようなことを調べたか

りんごへの水やりを楽にするため、レッドストーン回路と照光センサーを使い、太陽が沈むとディスペンサーから自動で水が出る仕組みを作りました。せまい土地でレッドストーンを正しくつなぐのが難しく、何度も試行錯誤しました。台風でりんごが落ちると農家さんから聞き、MakeCodeでりんごの木を囲む壁を自動で作るプログラムを開発。「辺をつくる」「折り曲がる」「積み重ねる」の3つの動きをループ処理でまとめ、一度の実行で完成するようにしました。屋根は開閉式にして雨水を調整し、囲わない木の下にはスポンジを敷いて実が落ちても大丈夫にしました。さらに川の水を汲み上げて水入りスプラッシュ瓶をつくり、レバーでON/OFFを切り替えて水やりできる装置も作りました。
プログラミングなどを、
どのように使ったか

最初に、この大会のルールをしっかりと読み、どんな作品を作るかをチームで話し合いました。その後、飯綱町で働くエンジニアさんに教わりながら、MakeCodeで順次処理や繰り返し処理などプログラミングの基礎を学習しました。次に、りんご農家さんやフルーツセンターでお話を聞くフィールドワークや、インターネットでの調査を行い、台風・動物被害・暑さ対策など現実の課題を調べました。設計段階では、ワールドでどんな仕組みを入れるかを全員で話し合い、台風・獣害・日焼けなど3つの対策チームに分かれて分担しました。最後に完成したパーツをひとつのワールドに集め、動きを確認しながら修正し、作品を完成させました。
どのような計画をたてて
制作をすすめたか

私たちのテーマは「変わりゆく気候がもたらす災害から、飯綱町の宝・りんごを守る」です。実際の飯綱町の地形データをもとに、畑や直売所、フルーツセンター、川や道路までをワールド上に再現しました。農家さんやフルーツセンターで学んだ課題を参考に、台風・暑さ・獣害など現実で起きている問題を解決するための工夫を一つひとつ取り入れています。例えば、川の氾濫を防ぐための排水路、動物を避けるためのネットやカモフラージュ、日焼け対策のガラス屋根と水まきの仕組みなどです。実際の地形を使って、現実の課題に向き合いながら作品をつくったことで、「もし大きな災害が起きたらどうりんごを守るか」を体験できるワールドになりました。
THUMBNAIL

MAP
