応募作品-2025年-

チームの特徴
工学院大学附属中学・高等学校のデジタルクリエイター育成部・マインクラフト班として活動しています。
チームメンバー
19名
作品の中で最も注目してみてほしいところはどこですか?
苦労した点や、工夫したところなども教えてください。

街を制作するにあたって、建物の大きさや形状にあまりにも極端なばらつきが発生してしまうと問題だと考えました。そこで、建物の区画をまとめて先に作り、その後建築をすることで建物を作る前に建物の形や大きさを修正できるようにしました。また、「レジリエンス」を表現するために島を作る段階で水害に強いような形になるよう工夫しました。しかし、地形生成に使用した数学や人数が多いことによる統率の取り辛さなどには苦労を強いられました。それでも時間をかけて数学の式を立ててよい地形を作ったり、インターネット上のサービスを利用して全員に連絡が行くようにしたりして解決していきました。島の随所にある細かいブロックや、人々を守るために街を照らす光などに注目して見ていただきたいです。
どのようなことを調べましたか?本やネット等、何を使って調べたか。
場所や物、事柄を具体的にお書きください。

まず街のコンセプトにあった画像をインターネット上で探し、それを参考に街を制作しました。そして「防災」を表現するために津波を防ぐための手段を調べ、街にマッチした手段を使いました。例えば、「防潮林」と呼ばれる津波を防ぐための海岸の木を再現するために防潮林として植えられている木の種類を調べたり、少しユニークな手段も使ってみようと和歌山県で実際に使われている「浮遊式防波堤」をインターネット上で調べて制作したりしました。また、水害を防ぐために作られた施設「首都外郭放水路」の画像を参考にして地下に水害を防ぐ施設を作りました。他にも、現在メジャーリーグで活躍するある投手に関する番組を見て、辛い時にスポーツは心の支えになると考え、スポーツ施設も建設しました。このようにテーマに近づくよう他にもたくさんのことを調べることで軌道修正しながらワールドを制作していきました。
プログラミングやレッドストーンなどに対して、
どのように挑戦しましたか?

まず、ワールドの基盤となる島と、その中心に位置する山を自然な地形で生成するため、サイズや高さを指定して地形を生成するJavaScriptのプログラムを作成しました。そのプログラムを用いて島と山を生成し、その上に建築を行いました。
大規模な建築物を作成する際には、WebSocketという技術を利用し、C#のプログラムからブロックを設置して、数式による構造物の生成を行いました。
さらに、ワールド内での表現力を高めるため、複数のAddonも自作しました。
1つ目は「分割ブロック」です。これを使うことで、通常のブロックを1/8サイズまで分割でき、より繊細な表現が可能になりました。
2つ目は「Management」で、チームでの共同作業を円滑に進められるようにしました。
このほかにも複数のAddonを制作し、ワールド各所で活用しています。
どのような計画を立てて
制作をすすめていきましたか?

最初にワールドの計画をPowerPointや、デジタルホワイトボードのサービスを利用して立てました。その中でも全員で集まってワールドの方向性の計画を立てたというのが最も重要であり、大切だったことでした。その後、私たちは夏休み期間も活用して活動を行っていたのですが、校舎内で活動を行いたいということで、活動日のカレンダーを作成し全員と共有しました。また、定期的に幹部総会を開き今後どのような建築をするのかの計画を立てました。さらに、細かい土地の利用計画をマインクラフト内の目立つブロックで作り、その形に建物をを建てていくだけで街が完成する、というようにしました。
「作品テーマ」をワールド上でどのように表現していますか?

私たちは「レジリエンス」を取り入れた街を作るうえで、それによって技術の進歩を止めたり、利便性を失ったりしてはいけないと考えました。そこで、発展した街をベースとして、レジリエンスの要素を取り入れました。
島国では津波の被害が多いため、防波堤を島の周囲に作成しました。また、山から流れる川の途中にダム、地下に巨大な貯水槽を作ることで、川からの水害にも対策を行いました。
建物には渡り廊下を作ることで避難を円滑に行える構造にしました。さらに、貯水タンクや非常用の物資を屋上に設置することで避難後のことも想定しました。
災害時に電気が不足する可能性を考え、巨大バッテリータワーを建造し、そこに平常時は蓄電しておくことで非常時に使えるようにしました。
食料不足の対策として、屋内農場を作成し、常に食糧を供給できるようにしました。