works 応募作品-2025年-

作品No. 6388
近畿ブロック まちづくり部門
作品名
びわこぼうさいけいかくみらいにつなぐみずとだいちのまち
びわこ防災計画~未来につなぐ水と大地のまち~
チーム名
いとこクリエイターズ
いとこクリエイターズ
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チームの特徴

兄弟&従兄弟の仲良し3人組です!

チームメンバー

3

作品の中で最も注目してみてほしいところはどこですか?
苦労した点や、工夫したところなども教えてください。

作品の中で最も注目してみてほしいところはどこですか?苦労した点や、工夫したところなども教えてください。

一番注目してほしいのは、武田信玄が考えた「霞堤(かすみてい)」を再現した場所です。
霞堤は、わざと切れ目のある堤防をつくって、水の流れを調整する昔の洪水対策です。ぼくたちはそのしくみを再現して、堤防の外側に畑や公園を遊水地(洪水であふれた水を逃がす場所)として配置しました。大きな川沿いに長い堤防を作ったり、広い土地を整地して使いやすくしたりするのはとても大変だったけど、プログラムも使いながらコツコツ作りました。
他にも、大津市桐生にある「オランダ堰堤」を再現し、そこにたまった土砂を「土砂土砂ランド」までパイプで送って活用しています。どれも昔からある災害対策をもとにして、それをさらにパワーアップさせた仕組みにしました。

ワールド全体は和風の世界観で、昔の家やお城、寺などをたくさん作って、歴史のある街並みを広い範囲にわたって再現しました。

どのようなことを調べましたか?本やネット等、何を使って調べたか。
場所や物、事柄を具体的にお書きください。

どのようなことを調べましたか?本やネット等、何を使って調べたか。場所や物、事柄を具体的にお書きください。

滋賀県内の防災のしくみや、まちづくりについて、ネットや本を使ってたくさん調べました。
僕達の住む大津市桐生にある「オランダ堰堤」には土砂をせき止めたり、水の流れをゆるやかにしたりする工夫があって、実際に現地に見に行ってしくみを学びました。
長浜市の高時川にある「霞堤」は、戦国時代の武田信玄の考えがもとになっていて、今でも災害対策として使われていることを知りました。霞堤については現地にいったり動画をみたりして、昔の人の知恵が未来にも役立つことを学びました。

まちづくりで参考にしたのは、草津市の「みどりの基本計画」です。草津市はぼくたちが住んでいる市のとなりで、まちの雰囲気をよく知っているので、実際の様子をイメージしながら街のデザインを考えることができました。「公園が多くて、人も自然も安心して暮らせるまち」という考え方をヒントに、広い通路や緑の多い空間をワールドに再現しました。

プログラミングやレッドストーンなどに対して、
どのように挑戦しましたか?

プログラミングやレッドストーンなどに対して、どのように挑戦しましたか?

自分たちの住む滋賀県の琵琶湖をワールドに入れたくて探したけど、ぴったりの地形が見つからなかったので、ゼロから作ることにしました。
まず、琵琶湖の地図画像をエクセルに変換し、そこからブロックを置くための座標を作って、座標データをもとにPythonでブロックを配置しました。
単純なプログラムだったけど800行ぐらいある長いコードになって、途中で何回もエラーが出たり、形が変になったりしてすごく苦労しました。琵琶湖ができあがったときは感動しました。

次にコマンドを使って武田信玄の霞堤についてクイズが出てくる仕掛けを作りました。
正解するたびに次のステージにワープして、楽しみながら霞堤の知識を覚えることができます。
他にもmakecodeを使って、普段は空っぽの水槽が、洪水で満たんになる逆転水族館を表現しました。通常時と洪水時の状態をプログラムで切り替えできる仕組みです。

どのような計画を立てて
制作をすすめていきましたか?

どのような計画を立てて制作をすすめていきましたか?

まずは、どんなテーマにするか、どんな作品をつくりたいかを、チームで集まってじっくり話し合いました。アイデアを出し合いながら、作品のタイトルと世界のイメージをしっかり固めて、作り始めました。
ぼくたちは従兄弟同士ですが、住んでいる場所がちがうので、集まって作業する時間がなかなか取れませんでした。そこで、どう進めるかを相談し、Googleドライブでワールドデータを共有する方法にしました。

作業をするときは、前の人に連絡して、エクスポートした最新のデータをアップロード。次に作業する人はそれをダウンロードして、続きをつくるという流れにしました。
自分の好きな時間に作業ができたので、とても効率よく作品づくりが出来たと思います。

「作品テーマ」をワールド上でどのように表現していますか?

「作品テーマ」をワールド上でどのように表現していますか?

レジリエンスが「どんな困難があっても立ち直り、また前に進む力のこと」というテーマを聞いたとき、災害を防いで立ち直るだけでなく、災害をチャンスに変えて、前よりもっと元気になる「災害をチャンスに変える」というアイデアを思いつきました。

僕達のまちでは、そんなアイデアを形にした施設がたくさんあります。
逆転水族館は、洪水の時だけオープンする特別な水族館です。普段はからっぽの水槽が洪水の水を利用して期間限定の水族館に変わります。
他にも洪水を利用した洪水スライダーや、土砂崩れで発生した大量の泥や砂を回収して、どろあそびに活用する土砂土砂ランドなどがあります。
災害を活用してまちを楽しく、元気にするようなしくみをたくさん入れました。

街づくりの面でも、広くて避難しやすい道路や、ふだんは憩いの場で災害時には防災用品がある公園をまちの中に点在させ、安心して暮らせるように工夫しました。