応募作品-2025年-

チームの特徴
熊本県八代市の中学生チームです。 テック89子どもプログラミング教室からの参加です。
チームメンバー
4名
作品の中で最も注目してみてほしいところはどこですか?
苦労した点や、工夫したところなども教えてください。

今回の作品は、熊本城をモデルにした「災害に強い城」です。加藤清正が籠城のために整えた「備え」を、現代の災害対策に重ねました。
城内にはイチョウや松、井戸を多数設け、畳や壁に食材を埋め込む工夫をアドオンで表現しました。
さらに、停電への備えとしてクリーンエネルギーの地熱発電所を設置し、水害に強い高台に築きました。
加えて、防潮堤を起動する指令室や支援物資を受け取るドローン、制震構造、備蓄倉庫も整備。
城下町には景観を守りつつ起動できる防潮堤や、避難時に誰でも使える路面電車を走らせました。
また、災害後の課題であるフェイクニュースを監視する施設やゴミ回収ロボットも作りました。
そして、何より城が倒れずに人々を守る存在であり続けることは、街の人々の心の支えとなり、元気にもつながると考えました。
過去の知恵と現代技術を組み合わせ、安心して避難できる未来の城を表現しました。
どのようなことを調べましたか?本やネット等、何を使って調べたか。
場所や物、事柄を具体的にお書きください。

まずレジリエンスという言葉を初めて聞いたので、意味を調べました。
レジリエンスを備えた街にするには、災害の被害を最小限に抑える防災の仕組みが必要だと思い、本やインターネットで防災について学びました。
その中で、地震や洪水などの対策の他、近年は災害時に人々がフェイクニュースに惑わされることを知りました。
また、水や食料が十分でないと争いが起きたり、時には命に関わる病気の原因にもなることを知り、やはり水や食料が最も重要だと思いました。
そこで加藤清正公が備えた熊本城に注目し、避難所となる「食べられる城」を作ることにしました。
お城を作成するため、本やネットの写真だけでは難しかったので、GoogleMapの3D表示を使い、角度を変えて観察しながら作りました。
さらに、熊本地震で熊本城が崩れたことにショックを受けたという話を聞き、倒れない城は人々を勇気づける象徴になると考えました。
プログラミングやレッドストーンなどに対して、
どのように挑戦しましたか?

今回、ワールドに入った人がすぐに楽しめるよう、ギミックをプログラムではなく、コマンドやレッドストーンで作成しました。
例えば避難電車は、NPCに話しかけてボタンを押すだけで、動きだす仕組みにしました。
そのため、コマンドブロックやレッドストーンなど複数のマイクラの技術を組み合わせました。
また、災害ゴミ対策としてごみ回収ロボットを作りましたが、自ら歩いてゴミを回収する様子の表現に、試行錯誤しながら挑戦しました。
さらに、お城が食べられる表現のためにアドオンも制作しましたが、教育版マイクラの情報が少なく大変苦労しました。
その際、chatGPTを活用しましたが、chatGPTは誤答もある一方で、分かりやすく説明してくれることもあり、AIの活用についても学ぶことができたと思います。
一方で、整地や建築の際は、プログラムの方が早く簡単に使えるので、大いに活用しました。
どのような計画を立てて
制作をすすめていきましたか?

最初にブレインストーミングで多くの案を出し、それをまとめました。
僕たちはプログラミング教室の仲間ですが、授業時間がバラバラで集まるのが難しいため、先生にも協力してもらいながら施設の一覧を作り、優先順位と進捗を管理しました。
部活や受験で時間も限られていたので、街づくりは8月24日までと期限を決め、担当を細かく分けずに、優先度の高い施設から来た人が順に作る方法にしました。
また、教室に来られないときは自宅で建築の練習をしたり、コマンドを予習するなどして時間を有効に使いました。
さらに、顔を合わせる機会が少ない中での制作なので、作業のすれ違いが起きても対応できるよう、バックアップをこまめにとるようにしました。
「作品テーマ」をワールド上でどのように表現していますか?

今回のワールドでは、テーマであるレジリエンス城下町を表現するため、中心に避難所となるお城を作りました。
この城には食べられる部屋や地熱発電施設などの機能を備えています。
防災機能として、防潮堤や避難電車、遊水池公園、雨水調整池を作成しました。
また、レジリエンス(復興する力)として、災害ゴミを処理するロボットや、廃棄物を利用したバイオガス発電所、人々を混乱から守るフェイクニュース監視所、3Dプリンターで作る仮設住宅を作成しました。
また、街の生活を支える施設として、交流の場となる学校や、カウンセラーがいる病院も作りました。
さらに、災害の記憶を語り継ぐ施設を設け、防災教育に役立てています。
そのほか、渇水に備えた人工降雨装置や、未来の発展を示すレジリエンス研究所もあります。
さらに、主要施設をめぐれるようにNPCを配置し、訪れた人が楽しく回れる工夫もしました。