works 応募作品-2025年-

作品No. 7537
東京ブロック まちづくり部門
作品名
えどのれじりえんすをあっぷでーとれきしのちえでまちをまもりみらいへつなぐ
江戸のレジリエンスをアップデート! 〜歴史の知恵で街を守り、未来へつなぐ〜
チーム名
チームエフェクト
チームエフェクト
メイン画像
チームの特徴

デジタルを遊ぶアフタースクールLaLaLaKIDSからの参加です。 オンラインで集まった戦国武将好きの3人男子チームです。 エネルギッシュで強い思いを持っている分、初対面でのオンライン作業ではたくさん喧嘩もしましたが、最後はとてつもない集中力とエネルギーで素晴らしい作品に仕上げることができました!

チームメンバー

3

作品の中で最も注目してみてほしいところはどこですか?
苦労した点や、工夫したところなども教えてください。

作品の中で最も注目してみてほしいところはどこですか?苦労した点や、工夫したところなども教えてください。

歴史が大好きなぼくたちは、昔の防災の知恵「レジリエンス」をアップデートして現代に生かすまちづくりに挑戦しました。ワールドで一番見てほしいのは街の中心にある「信玄堤」です。信玄堤とは川があふれないように流れを変え、水の勢いを弱めるために武田信玄が作った堤防のしくみです。これを現代風にアップデートし、コントロールセンターを作ってAIで水流を制御できるようにしました。江戸の大火のあとの復興を支えた「水運」の知恵も取り入れて、木材をすぐに運べる街にしました。大災害で被害を受けた人々を支えるために一定期間の減税制度を考え、その制度を整えるための議事堂を建てました。議事堂の床が一部ガラス張りになっていて、そこから信玄堤の様子が見える工夫もしました。制作では初めてのオンラインチームで「こうしたい」という思いがぶつかり、喧嘩になることもありましたが、エリアを分担しながら協力して最後までやりとげました。

どのようなことを調べましたか?本やネット等、何を使って調べたか。
場所や物、事柄を具体的にお書きください。

どのようなことを調べましたか?本やネット等、何を使って調べたか。場所や物、事柄を具体的にお書きください。

未曾有の災害がどういうものなのかを知るために、ぼくたちはたくさんの人に話を聞きました。まずプログラミング教室の保護者の方々です。2008年の金沢大豪雨で被災した方、昨年の能登地震でご両親が被災し今も復興を手伝っている方、そして東日本大震災のときに気仙沼で救命活動をした消防士の方のお話です。水害や地震の体験を聞き、「命は何より大事」「家や物はまた作れるけど命はもどらない」「心の元気がとても大切」と学びました。川ぞいに桜が多いのは、人が花見に集まり歩くことで地面がかたくなると知り、昔の知恵が今でも役立つことに驚きました。また、東日本大震災の語り部の佐藤さんからは、奥さんを亡くした体験を語ることで心がいやされ、未来に伝える力になることを教わりました。さらに、そなエリア東京で避難体験や司令室を見学し、その経験を生かしてマイクラ内に防災センターや海底倉庫を作り備蓄品を入れました。

プログラミングやレッドストーンなどに対して、
どのように挑戦しましたか?

プログラミングやレッドストーンなどに対して、どのように挑戦しましたか?

今回は考える時間や人に話を聞いたり調べたりするのにとても時間を使ったので、制作する時間が少なくなってしまったけど、fillコマンドで整地をしたり、ストラクチャーブロックで3つの家を一気にコピーしたりして、作業の効率化をはかりました。

どのような計画を立てて
制作をすすめていきましたか?

どのような計画を立てて制作をすすめていきましたか?

応募テーマが発表される前から活動を始めました。まずはじめて会うメンバーと仲良くなるために、2ヶ月間、オンラインで建築バトルをしたり、MakeCodeやコマンドを勉強しました。5月は「調べ月間」として、オンライン講義で「レジリエンスとは何か」を学び、昨年の最優秀賞の入江くんから建築や効率よく作るコツを教えてもらいました。さらに、被災したことのある保護者の方や東日本大震災の語り部の方、JAXAの先生から隕石防御の話を聞き、命や心の大切さを考えることができました。6月に自分たちのワールドのテーマを決めて設計図を作成。さらにテーマを深めるために、夏休みに防災体験学習施設へみんなで行き、避難体験や防災の知識を体で学びました。7月から制作を開始しました。考えることに時間をかけたり、けんかをしてワールドを爆破したりして、かなり遅れましたが、気持ちを立て直し、エリアを分けて協力しながら作りあげました。

「作品テーマ」をワールド上でどのように表現していますか?

「作品テーマ」をワールド上でどのように表現していますか?

「大地震でこわれた街を、江戸の知恵をアップデートして復興させる」というテーマでワールドを作りました。一番の工夫は「信玄堤」です。これは津波が来たときに水を地下に流すしくみで、議事堂から水の様子を見られるようにしました。現代版では制御センターを作り、AIで水流やゲートをコントロールできるようにしました。議事堂では、災害後に税金を減らしたり住民を助ける制度を話し合います。復興のために木材も用意しました。植林場で木を育てて切り出し、川を流して江戸の水運を表現し、クレーンで受け取りトラックで街へ運びます。津波観測本部では、地震のあとにサイレンが鳴り、大きな花火が夜空に上がって「津波が来るぞ!」とみんなに知らせるしかけを入れました。さらに防災センターと司令室を作り、住民が安心して暮らせる仕組みを整えました。そして江戸時代に使われていた「地震船」も作り、大地震のときに海に避難できるようにしました。