第6回 Minecraftカップ

大阪府立水都国際中学校・高等学校の取り組みを取材しました

全国的にも珍しい学校内にマインクラフト部がある、大阪府立 水都国際中学校・高等学校の取り組みをご紹介いたします。

前編ではマインクラフト部で部長を努める、中学3年生の桑原さんにお話を伺いました。

桑原さん「マインクラフト部は、つくばの特別支援学級、水都、プロマインクラフターのタツナミシュウイチさんという3つの団体の体制で、つくばの特別支援学級の子ども達に、マインクラフトを通じて学んでもらおうというプロジェクトから生まれました。

そのプロジェクトで水都は、『協力を学べるワールドを作ってほしい』とタツナミシュウイチさんに依頼されて、私はそのプロジェクトの告知を見て入部しました。

マインクラフトは親戚の年下の男の子に誘われた時に一緒にやるくらいで、知識というものはほとんどなかったです」

桑原さん「つくばに関するプロジェクトが終わって、さあどうしようか? となった時に、教育版マインクラフトを活用した大会があることを顧問の先生から教えてもらって、参加することになりました。

私個人の話でいうと、あまりマインクラフトを触ったことがなかったので、知識がなくてどうすれば良いのかわからないということが多々あったんですけど、部活なのでひとつの組織なんですよね。色んな人がいるので経験者の方とか、知識を多く持っている人に教えてもらったり、助けてもらったりしています」

続いて、同じくマインクラフト部 中学2年生の高松さんと、高校1年生の野田さんにお話を伺いました。

高松さん「元々マインクラフトは触っていて、水都に入学して部活を探している時に、部活紹介のスプレッドシートでマインクラフト部が一番目に入って、おもしろそうだと思って入部しました」

野田さん「2〜3年ほど前に顧問の芦部先生から、『マイクラ部を作るんだけど、どう?』という話を聞いて、おもしろそうだし、楽しそうだから入ってみようと思ったのが入部のきっかけです」

野田さん「マイクラカップの作品はチームで協力してやっているので、他の人の作業を妨げないように連携を取って建築を進めていくように心がけています」

高松さん「今年は1年生も入ってきて先輩とも喋れるようになってきたので、コミュニケーションを取って去年より仲良く、良いものを作っていきたいなと思ってます」

後編では、中学校で数学を教えている芦部先生にお話を伺いました。

芦部先生は、マインクラフト部の顧問であり、マイクロソフト認定教育イノベーターでもあります。

芦部先生「マインクラフト部としてスタートしたのは、約2年前になります。部活になる前のところでいうと、コロナの影響で学校が休校になった時期から導入しています。きっかけは、休校になって子ども達が学校に来れない中で、オンラインで何かできることはないかな? というところから。

生徒達はChromebook(クロームブック)を持っていたので、教育版マインクラフトのアカウントを配布してオンライン上で共同作業をするというのを休校期間中に始めました。

導入にあたってまずは、校内のICT担当の方に相談をしました。その後、校内の管理職、教頭、校長の許可を得にいきました。そこから管理職の先生方が教育委員会への連絡、許可を取っていただき、学校として導入という形が決定しました」

芦部先生「マインクラフト自体をずっとやっていても面白いんですけど、社会と関わるきっかけになるという意味で大会に参加しています。

ワールド自体は子ども達の個性が反映されていてそれぞれで面白いんですが、評価を受けることで自分達の作品の捉え方が変わってくると思うんですよね。

コンテストという形がすごく理想的で、評価をされて自分達ができていないところまで目がいくようになる。外部の人たちにどうやって見てもらえるのか? をふりかえるきっかけになるので、コンテストの参加は非常に教育的効果が高いと思っています」

自分の住む地域でも教育版マインクラフトを活用して子ども達にデジタルものづくり教育を届けたいという方は、ぜひMinecraftカップ2022全国大会運営委員会事務局までお気軽にお問い合わせください。
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