第6回 Minecraftカップ

鴻巣市立吹上中学校理科部の取り組みを取材しました

Minecraftカップ2021全国大会で、ファイナリストにノミネートした埼玉県鴻巣市立吹上中学校理科部の取り組みをご紹介いたします。理科部の顧問である高橋恒幸先生にお話を伺いました。

どのように教育版マインクラフトを使っているか

理科部の活動内容は、週4回放課後2時間をつかって行われている。2022年7月現在は、Minecrartカップへの出品作品の作成を部員19名で取り組んでいる。

校舎の3階にあるICT会議室が主な部活動の活動場所。それぞれ1台の端末をもって、教育版マインクラフトを操作している。陸地をつくるグループと海をつくるグループの2つにグループを分けて取り組んでいる。それぞれにリーダーを配置し、チームごとに計画を建てて制作を進めているそうだ。またプログラミング担当リーダーもいる。決められた席はあるが、席の移動ははげしい。互いに教え合ったり、協力しながら制作が進んでいた。

教育版マインクラフトの指導方法

顧問の役割は、「教えることではない」と、高橋先生は語る。教師はハブの役割だという。

Teamsに仕様書をつくって、作業の分担だったり、進行表をつくって記録を残すのが主にやっていることだ。子どもたちの主体的な学びをサポートする立場を担っている。また、高橋先生自身もMinecraftが得意というわけではないそうだ。

教育版マインクラフトを取り入れたのは2019年、理科部の顧問になったときに、生徒から教えられたのが教育版マインクラフトだった。そこから調べて教育委員会からの協力も得て、導入することになった。

部員のなかにもマイクラが得意な子もいれば、そうでない子もいる。そこで、最初から大規模な建築に取り掛かるのではなく、チームを分けてエンダードラゴンの討伐をタイムトライアルで競わせたりして、教え合う環境を作ったり工夫している。

転機となったファイナリスト入賞

周囲の理解が得られたのは、2021年の作品「いい風吹くよ、吹上」が、ファイナリストに残ったことが大きかった。

マインクラフトを知らない方にも、「インターハイに出場したようなもの」と説明すると、その理解が深まった。保護者会でも驚いていた保護者も多く賛同を受けられた。

学校を紹介する学校要覧という記録にも、「Minecraftカップ2021全国大会ファイナリスト」としっかり残されているという。

校門には、それを紹介する旗が立てられている。

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