for teacher 教育版マインクラフトの
活用について

教育版
マインクラフトとは

通常のMinecraft(マインクラフト・略称「マイクラ」)には、パソコン版・スマホ版・家庭用ゲーム機版などさまざまな環境に対応したものがあり、子どもたちを中心に「マインクラフト=楽しいゲーム」として認識され、世界中から親しまれています。

Minecraftの世界はすべてブロックで出来ており、ブロックを壊して素材を手に入れ、素材をもとに建物や家具などを作ったり、ブロックの組み合わせでオリジナルの世界を構築し、その世界を冒険したり、創意工夫してプログラミングしながらプレイすることができます。

その中で、教育版マインクラフト(Minecraft Education)は、Minecraftをプログラミング教育・情報教育・協同学習などの教材として使えるようにした教育向けエディションです。

教育版では「クラスの生徒と指導者」がひとつの世界を共有し、その中で共同作業をおこなうことができます。クラスメイトと協力してどのような世界を作るか?といった共同作業を通して協調性を身につけながら、プログラミング的思考も学ぶことができます。以下では、教育版マインクラフトを活用した事例についてご紹介していきます。

教育版
マインクラフトを活用した
教育事例について

Minecraftカップでは、教育版マインクラフトを利用したオリジナル教材を公開したり、全国各地でワークショップを開催しています。また、デジタルものづくりに関する教育事例について独自に取材を行い、情報を発信。さらに、情報交換を目的としたコミュニティ運営にも力を入れています。

「自分の地域でも教育版マインクラフトを活用したい」と考えている方は、ぜひ下記でご案内しているMinecraftカップ主催のコミュニティグループへご参加ください。

オリジナル教材の公開

忍者ワールド
初心者・個人向け

教育版マインクラフトに初めて触れる子ども達向けの教材です。忍者の里を舞台にワールドを進めていくことで、キーボードやマウスの基本操作を身につけることができます。1回あたりの時間は、30分〜1時間ほどです。

こちらの教材は、Minecraftカップへの会員登録後にログインできる「マイページ」にて無償配布を行っています。

廃校・家づくり・
電力ワークショップ
グループ学習向け

子ども達が4〜5名のグループに分かれてワークを行う複数人向けの教材です。はじめに座学を行い、その後グループごとに話し合いの時間を設けます。そして、グループで同じMinecraftの世界に入って作品づくりに取り組み、最後は発表を行うのが基本的な流れです。1回あたりの時間は、2〜3時間ほどです。

子ども向けワークショップの開催

オリジナル教材を使って、全国各地でワークショップを開催しています。
ワークショップは主に、「黙々と進めるタイプの個人型」と「4〜5名で取り組むグループ学習型」の2種類に分かれます。

個人型
商業施設で実施した例。長机の上にパソコンを並べ、参加者1名につき、1台のパソコンを使用しました。
はじめに大会の紹介や、ワークショップの内容について説明します。
子ども達はそれぞれのMinecraftスキルに応じて、自分のペースでワークを進めることができます。
不明点や困ったことが発生した場合は、運営スタッフがサポートに入ります。
グループ学習型
はじめに座学を通して、廃校活用や家づくり、電力といった教材テーマへの理解を深めていきます。
ワークシートを使って、学んだことを書き出したり、グループ内で話し合いを行います。
話し合いの後は、グループごとにパソコンを使ってMinecraftの世界でアイデアを形にしていきます。
さいごは成果発表。学び、制作したことを伝えることで、ワークショップ後も子ども達に学びが残ります。

地域連携・社会課題を
テーマにしたワークショップ

長野県松川町にある公園遊具の老朽化に伴い、
新しく建て替えたい遊具のデザインを子どもたちにMinecraftで考えてもらうワークショップを実施しました。

ワークショップ資料のキービジュアル
実際の公園を訪問し、現地調査を実施
ワークシートを使って遊具のデザインを考案
周囲の景観と合わせたデザイン性の高い遊具が誕生

広島・長崎を舞台に平和学習

Minecraftカップと東京大学大学院 渡邉英徳研究室・藤本徹研究室が連携して
「教育版マインクラフトで広島・長崎の歴史を学ぼう」をテーマに、平和学習ワークショップを行いました。

教育事例の紹介

Minecraftカップコミュニティの活用

学校での授業、地域でのワークショップなど
教育版マインクラフトを活用する
指導者の皆さんを支援します!

Minecraftカップが主催するFacebookグループコミュニティでは、大会参加を目指す子どもたちを支援する先生やコーチのサポートを行っています。

コミュニティに参加すると、
・ 各地のMinecraftカップ取り組み事例の紹介や共有
・ 教育版マインクラフトに関わる指導者同士のつながり
・ 指導者向けトレーニングプログラムの案内 など

さまざまな案内を受け取ることができます。教育版マインクラフトに関わるコミュニケーションの場として、ぜひお役立てください。

対象者

  • ・ 学校の授業に教育版マインクラフトを取り入れたい
  • ・ 地域で教育版マインクラフトのワークショップをやってみたい
  • ・ クラブ活動やプログラミング教室で取り組んでみたいと考える指導者の方​

Facebook
コミュニティへの
参加はこちら

大会参加にあたって
必要な環境

  1. ①PC/タブレット(Windows 10 以上、Big Sur 11 以上、Chrome OS 83 以降、iOS 11/iPadOS 11 以降、Android 8.0 以降)
  2. ②通信インターネット環境
  3. ③教育版マインクラフト(Minecraft Education)のライセンス ※1 ※2

※1 学校などの教育機関では、既に教育版マインクラフトのライセンスを所持している可能性があります。ライセンスをお持ちかどうか学校の管理者などに確認してください。

※2 一部の例外を除き、教育版マインクラフトの無条件での無償貸与はいたしません。

詳しくはこちら

教育版
マインクラフトを活用した
教育に興味がある方へ

Minecraftカップでは、東京大学大学院情報学環藤本研究室・渡邊研究室と共同で、教育版マインクラフトを活用した子ども達の教育効果に関する研究を行っています。以下では、その手法や、研究から明らかになった教育効果について紹介しています。ぜひ合わせてご覧ください。