イベントレポート
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東京藝術大学芸術未来研究場にて「マイクラでアートの未来を研究しよう」ワークショップを開催しました
2025年6月27日・29日に、東京藝術大学芸術未来研究場(以下:藝大)と連携して、子ども達の創造力を育むことを目的に「マイクラでアートの未来を研究しよう」ワークショップを開催しました。
アーティスト本人と一緒に「芸術」に触れ、考え、子ども達自身も作品づくりに挑んだ2日間の様子をお届けします。
Day1(6月27日):藝大の“日常”に潜入!
石膏室や3Dプリンター室をめぐる、アートのリアルな現場を見学
1日目は、東京藝術大学のキャンパス探検からスタート。
はじめに、アトリエのような空気が漂う「石膏室」では、歴史ある彫刻の原型を間近に見学しました。

石を素材に彫刻を行う現場では、制作に取り組んでいた学生さんから作品づくりに関するお話を伺うことができました。


ワークショップに同行いただいたアーティストの井原 宏蕗さんご本人にも作品を紹介いただき、直接手で触れさせていただく場面も。
「触っていいよ」の言葉に、目がキラキラと輝く子ども達の姿。そんな姿を見て、同行する大人達も嬉しそうでした。


さいごは、最新技術が詰まった大型の3Dプリンターが設置された空間へ。
アートとテクノロジーが融合する現場に、子どもも大人も興味津々でした。


普段はなかなか入れない藝大の中を歩きながら、「芸術家の視点」に触れる貴重な時間となった1日目。
さいごは、2日目のワークショップに備えて「好きな動物を観察して、絵を描いてくる」という宿題を伝え、初日のワークショップが終了しました。
Day2(6月29日):マイクラで“自分だけの表現”をカタチにする
アーティストと一緒に、自分の感性を活かして動物をつくる
2日目は、いよいよマインクラフトを使ったワークショップへ。
Minecraftカップがこれまで行ってきた「学び」を主体としたワークショップと比べると、今回は「子ども達の表現を伸ばす」ことを大切にしたプログラム構成になりました。
また、子どもだけでなく、保護者やアーティストの方々にもマイクラでの作品づくりに挑戦してもらいました。

アーティスト本人から、制作方法や作品について紹介
はじめに、藝大卒業のアーティストの方々から、ご自身が制作している作品について紹介いただき、表現には様々な方法があることを学びました。
アーティストの阿部 文香さんからは、動物の水晶体を用いた作品について。
・アーティスト:阿部 文香さんのInstagramはこちらから

井原さんからは、動物のフンと漆で作った作品や制作方法について紹介してもらいました。

好きな動物をテーマに、マイクラでオリジナル作品を制作
アーティストご本人から作品について教えてもらった後は、子ども達自身がマイクラで作品をつくる時間です。
「どんな表現ができるか?」を自由に考え、紙に絵を描いてみました。


そうして「何をつくるか」を決めてから、マインクラフトでの作品制作に取り組みました。


自分がつくった作品のこだわりポイントを発表!
さいごは、子ども達1人ずつの発表タイム!
できあがった作品のこだわりポイントや、注目して欲しい部分などを自分の言葉で表現しました。
・骨格からつくったペンギン
・体内に泊まることができるキリン
・崖に住む、羽毛や色々なブロックで作ったフクロウ
など、自由な発想を元に、子ども達ひとりひとりの個性あふれる作品が生まれていました!


アート × デジタルで広がる、子ども達の未来
今回の藝大と連携したワークショップは、「芸術」と「テクノロジー」をつなぎ、子ども達の中にある「こんな表現をしてみたい」「こんな作品おもしろそう」を刺激して、“想像する力”と“表現する力”を育む試みでした。
東京藝術大学という本物のアートの現場と、マインクラフトという自由な創造空間を行き来することで、子ども達が自分自身の感性に気づき、思考が広がるきっかけになったと思います。
今後もMinecraftカップでは、さまざまな取り組みやワークショップを通じて、子ども達の自由な発想と表現を応援していきます。
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