取組事例
大会パートナー「川崎重工業株式会社」

第7回Minecraftカップ ブロンズパートナー「川崎重工業株式会社(以下:川崎重工)」さんとMinecraftカップから、大会に参加する皆さんへ作品づくりのヒントと応援メッセージをお届けします。
記事のさいごには、川崎重工さんのホームページもご紹介しています。ぜひ、あわせてご覧ください。
「川崎重工」について知ろう!
川崎重工は、 おおきな船や新幹線、ヘリコプターやロボット。かっこいいバイクに、エネルギーを生み出す装置などをつくっている会社です。




大阪・関西万博では、未来の乗り物として、新感覚オフロードパーソナルモビリティ「CORLEO」を展示し、大きな話題となりました。

会社のはじまりは1896年ですが、その18年前から造船業(船をつくる仕事)を行っています。
船をつくるきっかけは、創業者の川崎 正蔵(かわさき しょうぞう)さん自身が、船を使って荷物を運ぶ仕事の中で、海の事故を経験したから。
それまで使っていた日本製の船は安全性に問題があると考え、海外の技術を参考に、より大きくて頑丈な船をつくることを決意。
そして、日本初の西洋型船「伊豫丸(いよまる)」が誕生しました。

船をつくるために育んだ技術力を活かして、会社が生まれて100年以上の間、陸海空のさまざまな乗り物や機械をつくって、日本人の仕事を支えてきました。
そんな川崎重工は、2030年の目標として「つぎの社会へ、信頼のこたえを」を定め、大きく次の3つに力を入れています。
安心安全リモート社会
ロボット、遠隔操作を用いた実作業などで、従来の働き方・暮らし方の抜本的な変革を提案。
近未来モビリティ
無人で物資を運ぶヘリコプターや四輪車、ロボット技術を組み合わせ、新しい輸送や移動を提供。
エネルギー・環境ソリューション
世界に先駆けてサプライチェーン全般(「つくる」「はこぶ」「ためる」「つかう」)に必要な技術を確保することで、利用時に二酸化炭素を排出しない究極のクリーンエネルギー「水素」を活用した社会を実現。

この3つの中から、特に、第7回Minecraftカップの大会テーマ「未曾有の災害から人類の命を守れ」に関わる、災害が起こった時に助けとなるような取り組みについて紹介します。
川崎重工の取り組みから、作品づくりのヒントを見つけよう
今年は、阪神淡路大震災から30年の節目の年です。川崎重工が拠点を置く兵庫県神戸市も、甚大な被害を受けました。
この経験から、川崎重工ではこれまで積み重ねてきた技術力を活かして、さまざまな災害対策や防災に取り組んでいます。
無人ヘリコプター「K-RACER」の活用
2024年に起こった能登半島地震では、孤立してしまった地域への物資輸送を有人ヘリコプターや自衛隊が担いましたが、悪天候の中で地割れや倒木、岩が転がる道を大きな荷物を持って歩くのは非常に危険で、過酷です。
無人ヘリコプター「K-RACER」は、普段は山あいの集落などに荷物を運び、災害時には支援物資(水や食料など)を空から運びます。動画では、2025年1月に行われた実証実験の様子をご紹介しています。
ヒューマノイドロボット「Kaleido」の活用
災害時に、人では難しい力仕事を担うヒューマノイドロボット「Kaleido」の紹介です。
川崎重工は、人とロボットが同じ空間で作業を行う、人間とロボットの垣根を超えた未来のロボット共生社会を目指しています。
動画では、ロボットが瓦礫やゴミ袋を取り除いたり、机や荷物の運び出しをしている様子を実演しています。
これらの他にも、停電が起こった時の非常用ガスタービン発電設備「カワサキPU シリーズ」を他の企業が取り入れたり、多用途四輪車「MULE PRO-FX(EPS)」が国内で初めて消防車に採用されるなど、日本中の企業と協力しながら、防災対策に力を入れています。
記事のさいごに、それぞれのURLを案内しているので、作品づくりの参考にぜひ合わせてご覧ください。
大会応援メッセージ
川崎重工 将来人財育成担当の永原斉さんから、Minecraftカップに参加する皆さんへメッセージ!
川崎重工 将来人財育成担当の永原斉さんの紹介

<プロフィール> 2005年に川崎重工業株式会社に入社。入社後は技術開発部門にて電車やバイク、航空機の構造強度に関する研究開発に携わる。2021年からは企画部門に異動し自治体や商店街と共創する地域活性化新規事業開発や小学生から大学生へ向けてものづくりの楽しさを伝える将来人財育成“みらいほん“の活動推進も担当している。 |
Minecraftカップに参加する皆さんへ
川崎重工業は社会を支える乗り物やインフラを100年以上作り続けてきました。
そして「つぎの社会へ、信頼の答えを」をグループビジョンとして掲げ、安全安心な社会を実現できるように日々新しい製品を生み出しています。
今年は阪神淡路大震災から30年という節目の年であり、神戸に拠点を置く企業として、Minecraftカップ大会テーマの「未曾有の災害から人類の命をまもれ!」に対して私たちは何をすべきか、みなさんと一緒に考えていきたいです。
作品で表現された乗り物や街づくりを、将来川崎重工と一緒に実現できると良いですね!
大会をきっかけに、人の命は街づくりと密接に関係していることを実感して貰えたら、みなさんにとって大切な気付きになると思います。頑張ってください!
関連リンク
・グループビジョン2030
https://www.khi.co.jp/groupvision2030/about.html
・多用途四輪車「MULE PRO-FX(EPS)」が消防車に国内初採用
https://www.khi.co.jp/pressrelease/detail/20180531_1.html
・非常用発電設備(カワサキPU シリーズ)
https://www.khi.co.jp/energy/gas_turbines/emergency.html