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クラスルームモードで教育版マインクラフトのマルチプレイを制御しよう
この記事で学べること
今回の記事では、教育版マインクラフトでマルチプレイ環境をホストしている方で、各種設定を簡単にする方法について解説していきます。
この記事を読むと、マインクラフトでのマルチプレイ活動をホストしている人が運用しやすくなる方法が分かりますので、ホストしている人は使ってみましょう!
注意点・読者対象
- クラスルームモードはWindows環境とmacOS環境のみに対応しています。
- Windows環境とmacOS環境でホストしている人が対象となります。
概要
ワールドのホストをしていると全てのプレイヤーを同じ場所に集めたり、特定のプレイヤーを指定の場所に移動させたいことがあると思います。通常はマインクラフトのテレポートコマンドを使うことで実現出来ますが、マインクラフトのコマンドに詳しくなくてもそうした操作が容易にできるのがクラスルームモードです。
また、ワールド内のゲームルールを変更することもできるため、マインクラフトのコマンドに詳しくなくても簡単な操作で設定を変更することが出来ます。
さらに、クラスルームモードでしか出来ない特殊な操作もありますのでこれらを紹介していきます。
必要なアプリのダウンロードとインストール
Windows環境ではStore版の導入が簡単に行えます。Microsoft Storeアプリを開き、検索キーワードに
classroom mode
と入力し、検索すると以下がヒットしますのでこちらをインストールしてください。
公式サイトからのダウンロードリンクのたどり方は以下の通りです。
公式サイトダウンロードページを開きます。下にスクロールしていくと授業モード(クラスルームモード)への案内ページリンクがありますのでこちらを開いてください。
Get Started with Classroom Mode
こちらのページを開いたら下にスクロールして以下の部分に注目してください。
上からWindowsの「インストーラー版」「ストア版」、そして「Mac版」へのダウンロードリンクがありますので必要なリンクをクリックしてダウンロードしてください。
クラスルームモードの起動と接続方法
クラスルームモードは教育版マインクラフトを起動してワールドを開いている状態から使用することが想定されていますが、教育版マインクラフト起動前に開いてサインインしておいても問題ありません。
クラスルームモードは教育版マインクラフトと同様にサインインが必要です。ホストするアカウントと同じアカウントでサインインしてください。
サインインに成功するとこちらのウィンドウが開きます。次に教育版マインクラフトを開きましょう。
教育版マインクラフトを開いたら【プレイ】【作成した世界】【新規ワールド】【ホスト】でワールドを開いてください。
ここで、【エンターキー】か【T】を押してチャットモードに入っておいてください。
では、クラスルームモードと接続してみましょう。クラスルームモードの以下のボタンをクリックしましょう。
このボタンを押すと”/connect 192.168.50.87:1496″というコマンド文字列がクリップボードにコピーされます(※IPアドレスなどは環境によって異なります)。
このコマンドを教育版マインクラフトのチャットに【CTRL】キー+【V】キーで貼り付けて送信ボタンをクリックします。
マインクラフトに以下のようにメッセージが出て
クラスルームモードのウィンドウが以下のようになれば接続成功です。
クラスルームモード画面説明
クラスルームモードの解説をするにあたって、ホストプレイヤー以外のプレイヤーがワールドに入っている状態の画面を使います。
スクリーンショット内の番号順に説明していきます。
①管理メニュー
管理メニューをクリックすると以下のようなメニューが表示されます。
上から順に以下の機能をオン・オフすることが出来ます。
- ポーズ機能(クラスルームモード独自機能):デフォルトオフ
- 全てのプレイヤーのゲームを一時停止できます。この設定をオンにすると以下のように【ゲームがポーズされました】と表示され、操作そのものが出来なくなり、マインクラフト内の時間も進まなくなります。つまり、火の延焼は止まるので現状以上に広がることはなくなり、天候も変化せず、モブも移動しなくなります。
- チャット機能制御:デフォルトオフ
- 全てのプレイヤーのチャットを無効化します。この設定がオンの時はチャットで話をしようとしても【チャットは現在使用できません】と表示されてチャットは出来なくなります。
- 天候制御:デフォルトオフ
- 常に晴れの状態にするにはこの設定をオンにします。
- モブの許可:デフォルトオン
- マインクラフトの世界に生息する生き物がワールド内に出現します。
- 破壊的なアイテムの許可:デフォルトオン
- これがオンの時にTNTを使用できます。特殊なブロック(許可・拒否・境界ブロック)を使用することが出来ます。
- プレイヤーダメージ:デフォルトオン
- この設定がオンの場合、プレイヤーは環境やモブからダメージを受ける可能性があります。
- ワールド変更可否:デフォルトオフ
- ワールドの変更を禁止することが出来ます。
- PvP(プレイヤー同士のダメージ可否):デフォルトオン
- PvP設定がオンになっていると、プレイヤー同士がダメージを与え合うことが出来ます。
②マップビュー上のカーソル位置のXYZ座標
マップビュー上にマウスカーソルを持っていくとワールド内の絶対座標がこの場所に表示されます。テレポート先の座標が分からない時はこちらの情報を参考にしてテレポートコマンドを実行することもできます。
③マップビュー
マップビューではマウスの左ドラッグ操作でマップの移動が出来ます。また、マウスホイールを使うとマップの拡大・縮小ができます。
マルチプレイヤーモードで全員集合させたいという時があると思いますが、そんな時はマップビューの集合場所を右クリックすると【全員をここにテレポート】と表示されますのでそれをクリックすると全員を指定場所に集合させることが出来ます。
④プレイヤー一覧
特定のプレイヤーをマップビューの指定した場所にドラッグ&ドロップするとその場所にテレポートさせることが出来ます。
⑤チャット履歴表示欄
⑥のチャット入力欄に入力されたメッセージやコマンドの結果や他のプレイヤーのチャットメッセージが表示されます。
⑥チャット入力欄
ここにはメッセージを入力したり、コマンドを入力することが出来ます。
⑦時刻表示
ワールドが昼間か夜間かを把握できるように時刻インジケーターが表示されています。
左側の表示が昼間、右側の表示が夜間となっています。
トラブルシューティング
クラスルームモードの接続がうまく行かない際にはWindowsDefenderのファイアウォールの許可されたアプリの確認をしてみましょう。この通信が遮断されていると接続できませんので、通信の許可設定を行ってください。
まとめ
クラスルームモードはワールド内の制御をグラフィカルな画面で行うことが出来ますので、マインクラフトコマンドに詳しくなくても容易に制御することが可能です。
ホストする際にチームでのブリーフィング活動を円滑に行う場合や初心者プレイヤーを誘導する場合などに力を発揮するツールと言えますのでぜひ活用してみてください。