第6回 Minecraftカップ

Minecraftカップを自由研究で活用する方法

この記事で学べること

今回の記事では、教育版マインクラフトで自由研究のレポートを作成する方法について解説していきます。

この記事を読むと、マインクラフトでの活動を自由研究のレポートとしてまとめるコツが分かるようになるので、ぜひやってみましょう!

 

注意点

  • Windows環境の教育版マインクラフトのみPDFエクスポートしたレポートの日本語が文字化けしますのでその対処方法も解説します。
  • Windows以外の環境で文字化けしないとは断言できませんが、出力が安定しているようです。

 

読者対象

  • 教育版マインクラフトで自由研究のレポートをまとめたい方

 

Minecraftカップは学び多き挑戦の機会

Minecraftカップはテーマに基づいた作品制作を行うことになります。今年度の第6回大会テーマは「Well-being をデザインしよう」となっており、子供たちは「17のSDGs目標が達成された後の未来」についてアイデアを表現することが求められているため、この過程で様々な調査を行うことや町づくりや建築物を構想するために考えることが重要になります。

また、まちづくり部門では、チームを組んで作品作りに挑戦することになります。チームメンバーと協力することで、コミュニケーションやチームワークが求められます。仲間と協力するには様々な場面で自己調整も必要となりますので困難を乗り越える経験をすることにもなるでしょう。

さらには地区大会や全国大会では、作品を審査員や観客の前で発表する機会が設けられています。 プレゼンテーションで自分のアイデアを発表する機会があるため、簡潔に分かりやすく発表する経験をすることになります。

年々、レベルアップしているのでMinecraftカップへの挑戦は様々な学びの機会となるでしょう。

 

自由研究の提出フォーマットについて

自由研究の提出は皆さんの通う学校ではどのようになっているでしょうか。おそらく、紙での提出がほとんどなのが現状ではないでしょうか(状況によりGIGAスクール端末での提出をしているところもあるかもしれません)。

せっかく制作したマインクラフトのワールドですから、それを教育版マインクラフト上で見てほしいという思いは当然あると思います。しかし、現実には提出形式が決められていることが多く、それを守っているかどうかが重要になります。

もし、これまでとは異なる方法で提出をしたい場合には、予め確認をして可能であるかを確認しておくと良いでしょう。

紙で提出する場合、自分の自由研究の内容を効果的に伝えるために文章や写真(スクリーンショットなど)を組み合わせてまとめることになると思います。そのような提出物を作成する際に、教育版マインクラフトにあるアイテムを使うことで自由研究のレポートをまとめることができますので、この記事ではその使い方を解説します。

 

マインクラフトでレポートをまとめるアイテム

教育版マインクラフトには印刷できる形式でレポートをまとめるアイテムが用意されています。インベントリの以下の場所にあるアイテムを確認してみましょう。

 

この3つのアイテムは以下のものになります。統合版にも存在するアイテムもありますが、教育版では少し機能が違っているのです。

  • カメラ
  • ポートフォリオ
  • 本と羽ペン

統合版にはないカメラというアイテムから紹介していきます。

 

カメラアイテムを手に持って使うとプレイヤーが見ている方向の写真を撮影することが出来ます。

また、地面にクロスヘアが当たっている時にカメラを使うとその場所にカメラを置くことができ、この置いたカメラをマウス右クリックするとセルフィー(自撮り)をすることが出来ます。

セルフィー(自撮り)のやり方

1.カメラを設置

 

2.カメラを右クリック

3.カウントダウンが始まってシャッタータイミングが近づくと白く光ります

 

4.パチリとセルフィー(自撮り写真)が撮れます

 

さて、撮影した写真はどこにあるのでしょうか。撮影した写真はポートフォリオというアイテムを開くと見ることが出来ます。

 

ポートフォリオは、カメラで撮影した写真を保存することができるアイテムです。

ポートフォリオを開くと以下のように撮影したすべての写真を見ることが出来ます。それぞれの写真の下にキャプション(写真の説明)を付けることも可能です。

 

本記事の中で自由研究の提出フォーマットについて触れましたが、現時点では提出フォーマットは紙であることが多いでしょう。そこで、そのような場合に活動内容を印刷することが出来るように教育版マインクラフトではこうしたワールド内で撮影した写真をPDF形式でエクスポートが出来るのです。

 

このボタンをクリックするとPDFファイルとして書き出してくれます。

※現在の教育版マインクラフトのバージョンでは、Windows環境だけ出力されたPDFに文字化けする部分があるため、後述する文字化け対策を行う必要があります。

こちらのボタンが気になるかもしれませんが、これは「イマーシブリーダー」という機能を呼び出すボタンで、ポートフォリオの写真につけたキャプションの音声読み上げをしてくれます。

 

ポートフォリオは写真集でしたが、「マインクラフト内でレポートも書きたい!」という時に使うのが「本と羽ペン」アイテムです。

 

 

文字の記入は該当ページをクリックすると記入出来るので入力していきます。

 

それぞれのページには文字か画像のどちらかのみとなるので文字を入力したページに画像を一緒に入れることはできません。従って、1ページ目に文字を入力したら画像は2ページ目というようにしていきます。

では、画像を入れる方法を見てみます。2ページ目に入れる場合はそのページの鉛筆マークをクリックします。

 

以下のように表示が変わります。

 

アイコンの意味は左から「ページ追加」「画像追加」「削除」「ページ移動」(反対方向もあります)となります。

画像を追加したいので「画像追加」のアイコンをクリックします。すると以下のように撮影済みの写真が表示されますので、「持ち物から」または「ポートフォリオから」のいずれかから選択します。

 

レポートをまとめ終えたら「署名」ボタンをクリックします。

タイトルを入力してから「署名して閉じる」をクリックします。

 

最後に「エクスポート」ボタンをクリックするとPDFファイルが出力されるので保存します。

 

出力されたPDFファイルを確認してみて問題がなければ印刷をして提出に備えます。

うまく出力できる環境(macOS環境で確認)であれば以下のように出力されます(上記の説明とは別の出力サンプルです)。

 

ただし、Windows環境で現在のバージョン(1.20.13)の教育版マインクラフトを使っている場合はPDFの中の日本語を見てみると以下のように文字化けしていることに気付くと思います。

↓文字を打ち込んだはずのページがこうなっているのでは読むことができませんね。

 

Windows環境で出力するとこうなってしまうので、これを回避する方法を紹介します。

文字化け対策(Windows環境)

この問題は現状Windows環境の教育版マインクラフト環境でのみ発生します。そこで、この環境で作成したポートフォリオを含んだワールドをエクスポートして、Windows以外のプラットフォームで動作する教育版マインクラフトにワールドをインポートしてそちらの環境でPDF出力をすれば文字化けしないということになります。

【Windows環境でポートフォリオを含んだワールドのエクスポート】

該当ワールドデータをクリックして表示される以下のメニューの「管理」をクリックします。

 

以下のメニューからエクスポートをクリックします。

 

ファイルの保存ダイアログが開きますので保存してください。

【文字化けしないプラットフォームへファイルを移動】

Windows以外のプラットフォームで教育版マインクラフトが動作するのは

  • iPad/iOS
  • macOS
  • Android(Chromebookの動作は未確認)

となっています。お手元にiPadやiPhoneがある方はそれらの端末を使うことで対応できますし、Androidスマートフォンがある方はそれらの端末を使うことで対応可能です(ログインするアカウントはWindowsPCで使っているものと同じもので大丈夫です)。

iPad/iOSへのファイルの移動はWindowsPCのWebブラウザから

https://www.icloud.com

にアクセスし、こちらからお手持ちのiPad/iPhoneを利用しているAppleIDでログインしてiCloudドライブにファイルをアップロードすればWindows環境でエクスポートしたワールドデータをiPad/iPhoneに移動することが出来ます。

Androidへのファイルの移動はWindowsPCとAndroid端末をUSBケーブルで接続して移動するか、Googleドライブなどクラウドストレージ経由での移動をしても良いと思います。

ワールドファイルの移動が出来たらそのファイルをタップすれば関連するアプリとして教育版マインクラフトを選択すればワールドのインポートが出来ますので、署名済みのポートフォリオを開いてPDFエクスポートをしてみてください。

以上がWindows環境で文字化けしてしまうPDFを文字化けせずにエクスポートする方法の解説となります。

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