応募作品-2023年-
チームの特徴
武蔵高等学校1年生の6人からなるチームです。仲良しです。本当です。
チームメンバー
6名
本作品は、全部で7つの島から成り立っており、まるで地球をミニチュア化したような構成になっています。それぞれの島は独自の地形や気候を有しており、その環境によって人々の生活や発電の方法は様々です。このワールドは、そういった”異なる暮らし”を掛け合わせて(つまりは「X」で)体現した、言わば「グローバルでサステナブル世界」なのです。その中で特に注目して欲しいのは、各島で生み出されるクリーンエネルギーと中心の島に貯蔵される水素エネルギーについてです。周りの6つの島では、それぞれ「太陽光」「バイオマス」「風力」「水力」「地熱」の発電と、雪氷熱利用による再生可能エネルギー開発の様子がリアルに構築されています。また、ワールドの中央には「Xタワー」という水素エネルギー貯蔵施設が聳え立っており、作ったエネルギーを変換、貯蓄、分配することのできる新しいシステムを表現、そして「持続可能な社会」を創造しています。
この作品は、大会テーマである「持続可能な社会」を実現するために、SDGsの7番目の目標としても有名な「クリーンエネルギー」の活用について、工夫して表現しています。我々制作チームが掲げたポイントは、「再生可能エネルギーの再現」と「新しいエネルギー活用システムの開発」です。ワールド内の島々では、中心の「Xタワー」を除く全ての島で、太陽光発電や地熱発電などからクリーンエネルギーが生み出されています。こうしたサステナブルな発電方法を、コマンドブロックを使用することで如実に模倣しているのです。風車など、実際に動かすことができるものもあります。また、各島で作られたエネルギーは水素エネルギーに変換され、最終的にはXタワーに集められます。島で作られたエネルギーをその島のものだけにせず、全体に共有して使用することによってエネルギーの補完を行い、より多くの人々が平等に豊かな生活を送ることができるのです。
クリーンエネルギーの運用を活かした持続可能な社会というコンセプトを作品で体現するために、現在や過去の世界で実際に使用されているエネルギー利用の種類や各々の発電方法に注目して調べ学習を行いました。
・水素エネルギー…電気と水素の間のエネルギー変換により電力の安定化
・バイオマス発電…廃棄物の再利用により循環型社会に繋がる
・雪氷熱利用…雪や氷の活用による冷気の運搬
・エネルギーミックス…様々な方法を組み合わせて効率的に発電が可能
・カーボンニュートラル…地球温暖化を抑制するために脱炭素社会を目指す
・発電の仕組み…タービンを用いることで自然のエネルギーを電力に
・動く発電施設…風力発電では風車、水力発電では水車、太陽光発電ではパネルを利用
・江戸時代のエコ社会…植物資源の使用とリサイクルが徹底された生活
・木材利用…二酸化炭素の排出を抑制する省エネルギー資源
等々
まず、正六角形の島を7つ作成するのに Python でプログラミングをしました。数学の幾何の授業で習った三角関数を用いることで(実際は sin 60° = √3 / 2 のように埋め込んでいます)、きれいな正六角形を作ることができました。
そのほかに、中央のタワーのエレベーターや、テレポート装置、エリトラの発射台などをコマンドブロックを用いて作成しました。
また、風車や地熱発電所といった装置を動かすのにもコマンドブロックを使っています。
我々のチームは今年3月に結成し、大会のテーマが発表された4月初旬より定期的にミーティングを行いながら、作品制作における方針と作業を進めてきました。作品の制作計画に関しては、『Google Chat』や『Discord』といったチャットツールを用いて、作品の提出が大会の締め切りに間に合うように設定した作業の予定を詳細に周知しました。作業はチームメイト6人でエリアごとに分担する計画を立て、それぞれの予定に合わせて無理なく進行することができるように、先述したチャットアプリにてエクスポートされたワールドデータの引き継ぎを行い、作業システムの効率化を実現しました。コンセプトについては、『Jamboard』というオンラインホワイトボードツールを使用して、大会のテーマに関連するワードやイラストのアイデアを出し合い、それぞれの意見の関連付けと分類を行うことで決定しました。