第6回 Minecraftカップ

works 応募作品-2023年-

作品No. 1205
南関東ブロック
作品名
月面都市 VOX SITY
チーム名
こーだーどうじょうちばわんがんれんごうちーむ
CoderDojo 千葉湾岸連合チーム
メイン画像
チームの特徴

千葉県東京湾岸エリアの、CoderDojo船橋、CoderDojo若葉みつわ台の2つのCoderDojoからの参加です。みんな住んでいるところが遠いので、オンラインで作品作りを頑張ります!

チームメンバー

16

注目してほしい所は地下空間で、この月面都市において、生活に必要なものが揃っている心臓部分です。地下一階には住宅が拡がっていて、様々な人が住むことができます。地下二階と地下三階までは商業施設が立ち並んでいます。ここには他の月面都市から来た観光客などが泊まれるホテルや、この都市を管理している市役所、食事が取れるフードコートがあります。さらに植林場や農場もあるので、自給自足が可能となっています。そして地下五階には内科や外科など様々な医療機関を兼ね備えた総合病院、無料で入れて心身ともに休める温泉、貸切もできる映画館と娯楽施設が並んでいます。各階にはエレベーターがあり、フロアを行き来できるよう作られています。それ以外にも緊急搬送用のエレベーターがあり、病院に直接行けるようになっています。地上部のドームからは、地球や星達が見えるようになっていて、星が好きな人達にはもってこいな場所になっています。

この建物はジェンダー平等を意識して作りました。ジェンダー平等というテーマを考えた時に、今性別によって分けられている物をいくつか考え、その中にコスメもあると思いました。最近は、海外の有名ブランドもメンズコスメを販売していて、日本でもスキンケアや、美容を意識している「コスメ男子」といわれる人達が増えています。
ですが、コスメはまだまだ「女性のもの」との意識が強いと思うので、あえて男性店員を置き、性別や年齢に関係なく入りやすいように、内装を白を基調とした甘すぎないデザインを意識して作りました。
他にも、ジェンダー問題のみならず、エネルギーの点では、月では天候に左右されない点を利用し、太陽光発電を行ったり、電流を発する微生物を活用した生物発電も開発し、持続可能な都市という点では、建築に木材を多用したり、設備内に農場や植林場を設置したりして、地産地消を目指しています。

月面において資材や酸素や水などをどう確保するか、そして持続可能な方法はないかと疑問に思いました。そこで月で暮らす展というイベントに行き、月面にありふれている砂、「レゴリス」について調べました。その結果、レゴリスの中に含まれるガラスの性質を利用して、型に入れて加熱しくっつけるとできる「焼結ブロック」や、アルカリ溶液で溶かして固める「ジオポリマーブロック」などを建材として使えるという事が分かりました。またレゴリスはガラスの性質があるので、レゴリスをガラスとして使うことにより、月で建材の自給自足ができ、ゴミが発生しないので環境にとってクリーンになることが分かりました。他にも、レゴリス中に水分子が含まれていることなどが、現在の研究で明らかになっていることもわかりました。これらから、作中ではガラスドームなどを制作しています。月で暮らす展は、東京お台場 日本科学未来館の中で期間限定で展示されています。

地下に大きく広がるメインの地下エリアや、地下へアクセスするための四つの吹き抜け状の空間と、それに接するガラスドームなど、大規模なものはすべてコードビルダーを利用して制作しています。また、リニア駅付近に位置する大図書館の改札や、市役所の入口など、様々な場所を自動扉化するためのコマンドを開発したり、NPCとコマンドを組み合わせ、エレベーターなどを制作したりしました。これにより、個人の能力に依存しない形でのアクセスが可能となりました。さらに、コマンドブロックを使用して、低速落下効果などの効果を付与することで、体感的な月の低重力を再現しました。他にも、プログラミングとは外れますが、ストラクチャーブロックを建築において多く活用しており、電波望遠鏡など単体で存在するもののみならず、フロア単位での部屋の複製など、プログラミング的思考で言うところの「分解」「抽象化」「一般化」を考え、建築をしていきました。

計画を立てる段階では、最初にチーム全員が集まり、全体の方針を確定しました。いくつかの計画案を添付資料のようなイラストにまとめ、メンバーに提示して、月面都市を作ることを決定しました。その後、建物や舞台の設定・ストーリーをAIを活用して作成し、共有しました。次に、スケジュールを詳細に計画するために、Googleスプレッドシートを活用しました。タスクごとに期限を設定し、余裕をもって計画を進めるように配慮しました。その後、具体的な作成物や設定についてリストを作成し、優先順位を明確にしました。進捗の共有と作業を効率化するため、週に1回、日曜日にDiscordを使用して進捗報告とコミュニケーションを行いました。作業中に進捗が遅れる場合は、チームメンバー同士で協力し、課題を解決しました。全ての建築が完成した後も、細部の調整や最終仕上げに向けた時間を確保し、完成度を高めました。

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