私たちが作品の中で最も注目してみてほしいところは、テーマである「『どうしようもない不安』がない社会」を実現するために、犯罪者が再犯せず人生をやり直せ、周りの人も犯罪への不安なく暮らせるように、との思いで作った「療育所」です。
「療育所」は犯罪者が入るところですが、鎖などがあるわけではありません。外観は、モダン建築などでよく使われるクォーツブロックで作り明るい雰囲気にし、建物内のドアはアカシア、部屋の入口にある感圧板は竹で作って、温かみのある雰囲気にしました。
「療育所」には、犯罪者が社会復帰できるようたまにカウンセラーの人が来てサポートします。建物内には、犯罪者が仕事もできるように、作業場を作りました。また、家族と面会できるように、面会所も作りました。警備員に断れば付き添い者と一緒に外出もできます。
このように、犯罪者を「療育」することで、Well-beingの実現にトライしました。

ネットでウェルビーングに関わりがあると考えた労働問題について調べた。結果、今の課題として労働者の賃金問題などが浮かび上がってきた。例としては、カカオ豆の労働者に対する児童労働等がある。そこからテーマである「どうしようもない不安をなくす」ということからもフェアな取引ができるといいと考えた。そこから、店と換金所で値段が釣り合うようにして、さらに店の利益も少し足してぼったくりという問題をなくすことにした。
さらに、犯罪者の再犯率も約４１パーセントと高いこともネットで調べて分かっている。それに加えて犯罪者でも受け入れられる社会体制も必要だろう。そのため、刑務所を廃止し、犯罪者を更生させることのできる施設も作っている。

レッドストーン回路を使い工場の竹全自動製造機や、全自動スイートベリー収穫機、３ブロック式自動ドアなどを作りました。
まず、工場の竹全自動製造機ですが、竹は木より成長が早く、手軽に製造出来るから作りました。ただ竹は成長が早いため収穫する手間があります。そこで竹は全自動にしたほうがいい！と思いつき、オブザーバー、ホッパー付きトロッコなどを利用しました。
次に全自動スイートベリー収穫機です。スイートベリーは棘があり人が収穫するとケガしてしまいます。そこで、スイートベリーを主食とするキツネに収穫してもらうシステムを作りました。飼育施設は日陰で狐が休むこともでき、収穫した一部を利用し餌やりもでき、えさを与えることで繁殖もできます。
３ブロック式自動ドアは一度に３人が入れるようになっています。工場は取引などで人の出入りが多いためこのようにしました。

5月の3週目にどんなものを作るか考えました。学校や家、動物を飼育する施設や水槽、植物の展示、温泉などを作ろうとしていました。マップを作ってみんなでどこに何の建物を作るか考えました。次に、1週間ごとに何を作るかを決めました。そこから先生がサーバーを立ち上げてくれたので、みんなで分担して「食料大臣」や「エネルギー大臣」など決めて、作業していきました。
7月の夏休みに入って本格的に進めていこうとしていましたが、みんな何をしたらよいかわからなくなってしまって、うまくはできませんでした。そこで、もう一回みんなで話し合いをして、何の施設を作っていくか決めていきました。夏休み中は、家でやる人と、教室に来た時にやる人とでそれぞれ取り組んでいきました。毎週一回集まれる人でうちあわせをして、どこができたのか、次はどこを作っていくかということや、どうやってWell-beingを実現するか、話していきました。

私たちのテーマは「どうしようもない不安がない社会」です。SDGsのテーマ「16 平和と公正をすべての人に」を実現するために、不公平な取引や密売などがなくなるようにお金のしくみと交易所を作りました。また、「7」のテーマを実現するため、核融合エネルギーで発電できるようにしました。「3、11」のテーマに対しては、感染症や病気の心配がなくなるように病院などの医療施設を充実させました。「9」のテーマについては、この街は海の近くにありますが、空港と港と製鉄所、石を無限に生み出すことができる施設を近くにおくことで、生産したものをすぐに輸出できるようにしています。また、自然をできる限り残しつつ、生き物の保護地を作ったり、肉をいただく際にも必要以上に苦しめないなど自然と共生し、陸・海の豊かさも守っています。