応募作品-2025年-

チームの特徴
島根県のエドモンドプログラミングスクールに通っている子どもたちによるチームです!
チームメンバー
12名
作品の中で最も注目してみてほしいところはどこですか?
苦労した点や、工夫したところなども教えてください。

私たちの作品は「災害に強く、持続可能な街づくり」をテーマにしています。街全体が継続可能な仕組みとして機能しています。
津波・地震・火災・洪水といった災害への対策をそれぞれの施設に組み込みながら、それらがつながって街全体を守るシステムとなるよう工夫しました。また、再生可能エネルギーや食料自給、物流や通信の仕組みも加えて、持続可能性を高めました。
一番苦労したのは、現実の防災や街づくりの仕組みを調べ、それをマイクラの世界に落とし込んで「一目で分かる形」に表現することでした。防波堤や免震ビル、巨大地下排水施設などを配置するたびに「これで本当に伝わるか?」と試行錯誤を繰り返しました。
その結果として、街全体が防災力と持続性を両立させる大きな仕組みになったことが、私たちの一番の工夫です。
どのようなことを調べましたか?本やネット等、何を使って調べたか。
場所や物、事柄を具体的にお書きください。

私たちは防災と持続可能性に関する事例を調べました。
津波対策では、船の形から着想を得たV字型の防波堤を作りました。
洪水対策では、出雲市の斐伊川放水路や首都圏外郭放水路の巨大排水施設を参考にしました。地震対策では、免震構造に使われるアイソレータや制震ダンパーの仕組みを学び、市街地のビル群に取り入れました。
また、Microsoft社の「Project Natick」海中データセンター実証実験を参考にし、人工衛星と連携する「海中データサーバー」を設置しました。現実のナティックは外洋設置でしたが、私たちはメンテナンス性を考えて防波堤内の湾内に置き、災害時でも防災情報を安定管理できるよう工夫しました。
これらの調査を通して、SDGs目標「13.気候変動に具体的な対策を」「11.住み続けられるまちづくりを」「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」を意識し、作品に反映させました。
プログラミングやレッドストーンなどに対して、
どのように挑戦しましたか?

作品では、街を効率的に整備するために MakeCode で自作の関数ツール を開発しました。
道路を自動で敷設する斧、地形を一気に整地するダイヤモンドなどを作りました。
街の規模や状況に応じて複数パターンを作り分けることで、高速道路や市街地の区画を短時間で整備できるようになり、手作業では難しい大規模建設を効率的に進めることができました。
最初は範囲を誤って地形を削りすぎたり、道路の向きが傾くなどの失敗もありましたが、座標の数値や条件を何度も調整することで改良しました。作業中には「地道な作業をどう効率よく進めるか」という話が自然と出てきて、関数ツールを改良しながら試行錯誤を繰り返しました。その結果、同じ作業をまとめて効率化することの大切さを学び、大規模な街づくりを最後までやり遂げることができました。
どのような計画を立てて
制作をすすめていきましたか?

私たちはまずSDGs目標「13.気候変動に具体的な対策を」「11.住み続けられるまちづくりを」を意識し、津波・地震・火災・洪水といった災害を洗い出しました。「災害が起きたら何が一番困る?」と聞くと「マイクラができなくなること」と答えが返り、そこから「災害時にも電力があり、ネットが繋がり、揺れにも強い街が必要だ」という発想につながりました。これによりSDGs目標「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」の視点も加わりました。
その後、防災施設やエネルギー基盤を計画に落とし込み、港・市街地・高台・農業地帯・山林といったエリアごとに配置しました。制作は技術班と建築班に分かれ、定期的にマップを見直して計画を修正しました。こうした取り組みを通して、「持続可能な街づくりには計画性と柔軟さが不可欠」であり、協力の大切さを学びました。
「作品テーマ」をワールド上でどのように表現していますか?

私たちの作品テーマは「再生可能エネルギーで生活できる、災害に強い街」です。SDGs目標「13.気候変動に具体的な対策を」「11.住み続けられるまちづくりを」「7.エネルギーをみんなに そしてクリーンに」を意識して設計しました。
津波にはV字型防波堤、地震には免震ビル、火災には防火住宅と消防施設、洪水には放水路と地下排水溝を配置し、災害ごとの対策を整えました。さらに防災タワーや避難道路で安全に避難できる仕組みを加えました。
持続可能性の面では、メガソーラー・洋上風力・水力による再生可能エネルギーを導入し、地下配電網で街全体に供給しました。気象データは人工衛星と海中サーバーで管理し、非常時にも通信を維持。物流のために港や高速道路を整備し、食糧は穀倉地帯で自給、木材資源も確保しました。
このように、防災力と持続性を両立させ、未来の人々が安心して暮らせる街を表現しました。