応募作品-2023年-
チームの特徴
チームメンバー
11名
作品の中で注目して
みてほしいところ
注目してほしいところはまちの中心にある図書館で、コンセプトは「木の恵みを活かし、誰でもアクセスできて、何でもできる図書館」です。木を活かしたデザインとして、図書館の真ん中を巨大樹木が貫き、屋上に樹冠が大きく広がるようにしました。樹冠の下はいつでも日陰になっていて、まちの人達の憩いの場になっています。内装も木材を活かした設計にしています。誰でも図書館にアクセスできるよう、全ての住宅街に図書館に繋がる駅があります。自動運転で運行され、駅には水流エレベーターもあるので、車いすの人も1人で利用できます。図書館の中には生活に必要な施設が集まっています。保育園や学校、老人ホーム、病院、スーパーだけでなく、体育館、水族館、レストランなどの娯楽施設もあります。苦労した点は、図書館を大きくしすぎて内装を作るのが大変だったことと、屋上の樹冠がそれだけで木とわかるよう表現するのが難しかったことです。
「作品テーマ」をワールド上で
どのように表現したか
SDGsの目標と私たちが住む高知県の特徴をかけ合わせて作品テーマを考えました。『5.ジェンダー平等』は、女性が働きやすい環境づくりのため、図書館の中に保育園や学校を併設して地域の人が子育てを手伝い、働く女性を支える仕組みをつくりました。『7.エネルギーをみんなに』は、高知県の森林率の高さをイメージして、ワールドの中心となる図書館を木で作成し、そのエネルギーを木質ペレットで賄うようにしています。植林場もつくり、木を減らさない工夫もしています。『11.住み続けられるまちづくり』は、高齢になっても生活しやすくするため、まちのどこからでも図書館にアクセスできて、図書館の中に病院やスーパーなど生活に必要な機能を備えるようにしました。また、津波対策として、まちの中心に高台がある場所を選び、そこに避難所となる神社を作りました。神社の鳥居は、町のどこからでも見えて災害時には連絡塔としての役割も果たします。
どのようなことを調べたか
クリーンエネルギーの先進地である高知県梼原町を見学しに行き、役場の方から町の取り組みを教えてもらいました。梼原町は風力発電、水力発電、太陽光発電、地熱発電、バイオマス発電を行っていて、2050年には再生可能エネルギー自給率100%を目指しています。風力発電は近くで見ると、とても大きく建築の参考になりました。バイオマス発電は、梼原町の森林を活かした木質ペレットでの発電を行っていて、木質ペレット工場を実際見学し作り方を学びました。水力発電は高低差を利用した発電の仕組みを教えてもらい、自分たちのワールドの中でもその知識を活かしました。図書館も見学に行きました。梼原町の森林を使った建物で、太陽光発電を使ったり、風通しや日当たりを良くした省エネ設計になっていました。また、本を読むだけではなく、子供から高齢の方まで自由にのんびり過ごしていて、図書館は色々な機能を持った場所であることを知りました。
プログラミングなどを、
どのように使ったか
MakeCodeで線路を作成しました。前にブロックを置いたあと、右に移動して前にブロックを置くという行動を80回繰り返す命令をしました。これを何回も繋げることで、ワールド全体を囲む線路を作成しました。レッドストーン回路はいくつかのところで使用しています。1つはリサイクルボックスです。リサイクルボックスは、ペットボトルの再利用方法として細かく砕いて繊維にして新たに洋服にする技術があることを知り、これをそれぞれの住宅街に作りました。仕組みは、ペットボトル(空き瓶)が入れられると、オブザーバーが検知して、ドロッパーにレッドストーン信号が送られて、リサイクルされた服(チェーン装備)が出されるようになっています。クロック回路も木質ペレット工場で使いました。木質ペレット工場は、間伐材や端材を細かく砕いて、小さなペレットに圧縮する工場です。木を圧縮する雰囲気を出すためにクロック回路を使いました。
どのような計画をたてて
制作をすすめたか
6月〜7月はSDGsのテーマの理解を深め、自分たちのワールドに乗せる内容を絞っていきました。この話し合いで出てきた内容をもとに、設計図を作成しました。私達は11名という大人数で作業をしていて、できること・できないことがそれぞれに違うので、自分で「これはできる」ということを宣言して、いつまでにそれを完成させるか、ホワイトボードに書き込んで管理しました。集まれる日もバラバラなので、週1回はなるべくみんなが集まる話し合いの日を設定して、それぞれの進捗や人が足りないところ、もっと改善したほうがいいところなどを話して、計画を変更しながら進めました。予定通り、8月26日(土)には作品をほぼ完成させ、そこから動画作成をしました。動画作成メンバー以外のメンバーは、締め切りまで細かいところの修正をしたり、「木とともに生きるまち」の感じが出るように植林とにかくたくさんがんばりました。