地上と宇宙空間にある未来の発電設備です。地上ではごみを燃料に発電します。どうしても発生する生活ごみをうまく利用するため、燃料代もかからず、地球に優しい発電方法です。地球環境のためには生活ごみはもっと減らしていったほうがよく、今後どんどん減っていくごみ燃料を補うために、宇宙空間で未知の暗黒物質（ダークマター）を燃料に発電する技術を開発しました。ここで発電した電気は地上の発電設備と無線電波で連結され、足りない電気は宇宙から地上に電波で送っています。
発電施設の屋上の近未来の「リニアモーターカー」に乗ると、レール上でぐるぐる回転しながら徐々に速度を上げていき、最終的に宇宙空間へと一瞬で移動できるようにしました。回転しながら段々と加速していくなかで、上空に上向き矢印が見えてきて、いよいよ宇宙に向かって飛んでいくんだという「ワクワク・ドキドキ感」が高まるように、見た目にもこだわりました。

インターネットで最新の発電設備などを調べていくうちに、宇宙空間で太陽光発電した電気を、マイクロ波という無線技術を使って地球に電波で送る技術が実際に開発中であることを知り、これを使おうと思いました。
また、宇宙について調べていくなかで、宇宙空間にはまだ未知の暗黒物質（ダークマター）がたくさん存在するらしい、ということを知り、未来の世界ではきっと、それらの物質を人間がうまく活用しているだろうと考え、暗黒物質を燃料に発電することを思いつきました。

万博についてもインターネットで調べ、地球規模のさまざまな課題に取り組むために、世界中からいろんな最新技術などが集まるイベントであり、この万博をきっかけに、実際に新しい技術や商品が生まれ、生活が便利になっている、ということを知りました。僕たちも、このパビリオンを見てくれたお客さんに、未来のエネルギーについて何か新しい提案できたらいいなと思います。

まず、MakeCodeを使って、地上の発電設備の上空に、大きな球体の宇宙空間を作りました。
また、地上発電設備の燃料となるごみをホッパー付きトロッコがゴミ箱から回収する仕組みと、リニアモーターカーの走行にはレッドストーン回路を使いました。
エレベータに乗っての上下移動と、宇宙で発電したエネルギーが地上設備で受け取られている様子の表現には、コマンドブロックを使いました。ちなみに、エネルギーが宇宙からたくさん送られてきている地上設備側の様子（エネルギーの塊）に関しては、雪玉から衝撃を出すことで表現しています。

4月下旬から作品作りを始め、まずは全体としてどんなものを作るのか、大まかな作品の内容と、8月末の提出日までに、いつ頃何を作っていくかのスケジュールを決めました。
その後、しばらくは計画通りに進んでいたのですが、6月になり、パビリオンの入口部分のデザインにこだわり過ぎて、その他の部分の作成が少し遅れてしまいました。
また、毎回使うパソコンが変わる環境で作っていたので、作品データはいつも最後にエクスポートしていたのですが、一度、エクスポートし忘れたことがあり、作品が２週間前の古い状態に戻ってしまい、とてもがっかりしました。でも、落ち込むだけでは進まないので、もともとの作成予定日以外もネットでつなぎ、２人で力を合わせてなんとか遅れを取り戻そうとがんばり、８月末の作品提出に無事、間に合わせることができました。
今回の経験で、データのバックアップをちゃんと取ることの大切さがよく分かりました。

電気エネルギーに関係するものとしては「宇宙の暗黒物質（ダークマター）を燃料として発電する技術」、「宇宙空間で発電した電気をマイクロ波で地球に送る送電技術」、「生活ごみで発電するバイオ発電技術」などがあります。

また、移動手段としては「宇宙空間にまで瞬間移動できる未来のリニアモーターカー」があります。

このほか、「宇宙の暗黒物質（ダークマター）で発電した電気を使って作った未来の装備品」があります。
昔の万博で 月の石 が展示されたことがあるのをインターネットで知り、未知の宇宙物質 と 宇宙発電エネルギー で作られた 未来の装備品 などがあれば面白いなと思い、展示品として作りました。これを着ることで、体力が増強され、誰でもパワフルな人になれる、という未来の装備です。