応募作品-2021年-
チームメンバー
11名
作品の中で最も注目してみてほしいところ
見て欲しいのは「街全体の設計」です。2019大会では自然生成の地形を活かして制作しましたが、今回は自然そのものを造ることにチャレンジしました。高さ制限一杯の大きな二つの山、山頂の湖、いくつもの滝と水力発電水車、山の中のトンネルやスーパーフード栽培場、街を流れる幅60ブロック以上の川。そして計画通りに配置した巨大な住宅群です。建築物はタツナミ先生の2020大会最終審査会場や、髙﨑先生の「なのはな館」のようなインパクトを目指して大きさにもこだわりました。制作中は空中に升目を配置し計画とずれないように工夫しました。
「作品テーマ」をワールド上でどのように表現したか
動植物保護の法律、都市計画や化学技術だけではなく、それらをきっかけに人のココロも進化した街を作りました。この街に暮らすみんなが守っていこうと思っているもの、みんなが誇りに思っているシンボルを「街と家の中を循環する水」にして、キレイを保とうとする住人のココロを表現しました。また、人の居住区が環境破壊をしていたのは過去の世界で、人が住むことで荒れた土地も緑になり、水を浄化し、動物たちへ生活環境も提供する世界にしました。住宅は一つの山くらいの水、土、植物を保有していて街が自然を復活させています。SDGs3・7・15全て入れました。
どのようなことを調べたか
毎月1回、SDGsオンラインセミナーに企画から参加し開催。石垣島や近隣離島の企業、環境保護管や、ネイチャーガイドさんへのSDGs取り組みインタビューから学びました。また、景観を守っている街を参考にするべきだと思い、世界自然遺産の西表島、白砂の道や赤瓦がきれいな竹富島、鯉の泳ぐ島原市などを調べ参考にしました。絶滅危惧種イリオモテヤマネコをロードキルから守るアンダーパスからスカイパスを発想し、鯉が泳ぐ水路から家の中や街に水を循環させる発想をしました。景観を守れている街や島は、暮らす人々が守るべきものへの意識が高いのではと思いました。
プログラミングなどを、どのように使ったか
ほとんど全ての建築物のベースをプログラミングで行いました。建物サイズは実験用のワールドでテストしてから決めました。半径30×高さ20ブロックのメゾネットタイプの居住スペースと同じサイズの中庭兼共用部がワンセットの大きな住宅が108世帯。この建築物を複製するのに、クローンコマンドではなくコピープログラムを組み、座標入力の手間やミスを軽減しました。円を多様したので街全体の統一感が出せたと思います。レッドストーンは水力発電の大きな水車を回転させるのに使用しました。
どのような計画をたてて制作をすすめたか
すぐに制作せず、最初の1か月間はどんなワールドにするかの話し合いと、水車、山、川、住宅、空中遊歩道、世界樹の担当を決め、別ワールドで実験制作をしました。全員が毎日参加できるわけではないので、実験が遅れてる箇所、チームのフォローをしながらすすめました。チーム内でマイクラ制作のレベルがだいぶ違うので、難しい建築を担当するメンバーと、装飾をするメンバーに分けました。住居の内装は小学生チームが担当、新しい街に引っ越してきたような感覚で、マイクラ初心者メンバーも楽しんで制作できました。