works 応募作品-2025年-

作品No. 5620
南関東ブロック まちづくり部門
作品名
えがおがつなぐいのちとへいわれじりえんすがつくるまちづくり
笑顔がつなぐ命と平和 レジリエンスがつくるまちづくり
チーム名
りょくえんがくえんよねんにくみ
緑園学園4年2組
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チームの特徴

横浜市立義務教育学校4年2組。総合的な学習の時間の取り組みで参加します。「笑顔がつなぐ命と平和 レジリエンスがつくるまちづくり」をクラスのテーマとして防災を考えたまちづくりにみんなで取り組みます。

チームメンバー

36

 この作品で注目してほしい点は、建物を頑丈に作り、誰もが安心して過ごせるまちづくりを目指したところです。町には食料倉庫や、災害時に使用するための備蓄倉庫があります。その他にも、公園を広く整備したことや、学校に災害について学べる教室を設けた点も工夫しました。
 この作品で特に苦労した点は3つあります。
 1つ目は、コマンドを使って制作したことです。座標を確認しながら作業するのが難しかったです。
 2つ目は、自分たちが住んでいる街をモデルにして、ストラクチャーブロックで電車をコピーして走らせるなど、リアルな表現に近づけることに苦労しました。
 3つ目は、レジリエンスを意識した災害に強い街づくりです。街を再現するにあたり、どのように防災システムを取り入れるか、実際には存在しない設備をどう表現するかなど、さまざまな工夫と試行錯誤が必要でした。

 この作品は「緑園」の街をモデルにしています。そのために緑園の建物の位置などを具体的に調べました。また、緑園の特徴であるサンステージマンションなどの建物や豊かな緑を実際に見て、マインクラフトで表現しました。
 調査では、災害時にどのような被害が考えられるのか、どのような対策が必要なのかを、インターネットや書籍を使って調べました。さらに、作品の中には実際に行ったことのない老人ホームなどの場所もあったため、内装についてもネットで情報を集めました。
 さらに、相鉄不動産の方に電話をして、学校に来ていただきました。他にも区役所の方にも来ていただき、実際に災害が起きた際に必要となるものや地域での取り組みについて教えていただきました。
 こうした調査や取材を通して、よりリアルで防災に強い街づくりを目指しました。

 大きな建物を作るために多くのブロックを使いました。すると、時間が足りないという声が出たため、「コマンド」を使って効率よく建築を進めました。位置を確認しながらの作業は難しかったですが、使いこなすことで大きな建物にも取り組めました。他にも、コマンドで、出迎えのメッセージを作ったり、駅からお祭り会場にテレポートしたりできるようにしました。
 レッドストーンでは、お祭り会場の仕掛けや、電車が動く仕組みを作りました。電線にレッドストーンを使うことで、電車が動きます。レジリエンスがテーマなので、橋が壊れても橋の下にあるコマンドブロックを動かして橋が直る仕組みにしました。電車が止まると大変なので、いち早く復旧できる仕組みが大切と考えます。
 また、NPCを配置して、まちの説明などを聞ける工夫を付け加えました。
 レッドストーンのしかけやNPCを使うことで、街に命を吹き込むようにしました。

 制作は夏休み前から始め、まず住む場所、公共施設、交通機関、生活に必要な場所など建物の役割分担をして、それぞれがテーマを意識した建物を作りました。
 夏休み中は、調べたことをもとに建物の追加や修正を行い、よりリアルで災害に強い街になるよう工夫しました。例えば、ヘリコプターが着陸するヘリポートや災害時にも使える船の設置、災害が起きた時にどこで起きたか、どのくらいの被害があるかを調べるための自然現象を観測する衛星の追加などを行いました。制作したワールドはGoogleクラスルームで共有し、全員が互いの作品を見られるようにしました。
 最後に、建物を増やしたり、細かいところを修正したりするなど協力して完成させました。

 「レジリエンス」を実現するために、「協力」と「笑顔」が大切だと考え、学校の校庭をお祭り会場にして、地域の人々が集まり笑顔になって仲良くなれる場所を表現しました。
 また、災害から立ち直る力を表すために、さまざまな防災設備があります。
 たとえば病院、図書館、老人ホームには食料などがあります。
 家やマンションには、地下室やシェルターなど避難所を設置しました。地下室には食料やトロッコを備え、揺れを感じたときにすぐ避難できるようにしました。
 さらに、避難所にはベッドや明かり、情報掲示板をおき、安心して過ごせるよう工夫しました。公園には広いスペースと防災倉庫を配置し、地域の人が集まって助け合えるようにしました。
 図書館は浸水に備えて建物の前にみぞをつくったり、入り口を高くしました。雷には避雷針で備えています。
 こうして、災害に強く、協力しながら立ち直れる街を表現しました。