イベントレポート
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東京都港区にて「Tech for Peace 体験会 in Minato~教育版マインクラフトで戦争の歴史と平和を学ぼう~」を開催しました
3月20日、港区平和都市宣言40周年事業として、小学3年生~6年生を対象に、教育版マインクラフトを活用した平和学習の体験会「Tech for Peace 体験会 in Minato ~教育版マインクラフトで戦争の歴史と平和を学ぼう~」を開催しました。
会場は、男女平等参画センターリーブラ(みなとパーク芝浦2階)
当日は、子どもたちがグループに分かれ、戦時中の港区の建物や暮らしについて学びながら、教育版マインクラフトの港区ワールド上で歴史的な建物や街並みの再現に取り組みました。

本体験会の目的
本体験会は、港区平和都市宣言40周年という節目にあたり、子どもたちが平和学習に関心を持つきっかけをつくることを目的に実施しました。
戦争や平和について学ぶ際には、歴史を知識として学ぶだけではなく、当時の暮らしやまちの姿を自分なりに想像し、自分ごととして捉えることが重要です。
そこで今回は、子どもたちにとって親しみのある教育版マインクラフトを活用し、写真資料を読み取りながら「再現する」「つくりながら考える」体験を行いました。
さらに自分たちがつくったものが壊れてしまうことを想像する過程を通して、戦争の歴史や平和について主体的に考えるプログラムを実施しました。
港区内の戦時中の子どもの生活や建物の様子を手がかりに「今ある日常の大切さ」や、「平和な時間を守ることの意味について考える機会」となることを目指しました。

体験会の様子
STEP1:戦前戦後の暮らしを知り、グループで話し合う
最初に、戦前・戦後の港区の写真資料を見ながら、当時のまちの様子や建物の特徴、人々の暮らしについて考えました。
「この建物は、どんなふうに使われていたんだろう?」
「ここには、どんな人がいたのかな?」
そんな問いかけをもとに、子どもたちはグループで話し合いながら、制作のヒントを探していきました。
参考とした過去の港区ワークショップでも、白黒写真やカラー化された資料を見比べながら、戦前・戦後の港区を知る導入が行われており、写真を起点に会話を生み出す構成が特徴的でした。


STEP2:教育版マインクラフトでつくろう
話し合いをもとに、教育版マインクラフトの港区ワールド内で、歴史的建物やその周辺空間の再現に挑戦しました。
本体験会の特徴は、建物の外観だけでなく、建物内部の写真を主な手がかりとして紹介し、その空間や使われ方を想像しながら再現した点です。
子どもたちは、写真から読み取れる机や棚、部屋の広さ、窓の位置、そこで過ごしていた人々の様子などを手がかりにしながら、当時の空間を自分たちなりに表現していました。
子どもたちが取り組んだ題材は、以下のような港区ゆかりの建物、場所です。
・旧赤坂区役所
・旧芝区役所
・慶應義塾大学 旧図書館
・新橋駅
グループごとに、その場所がどのように使われていたのか、そこでどのような暮らしがあったのかを想像しながら制作を進めました。

子どもたちの反応
初めて会う子ども同士でグループを組んだため、最初は緊張した様子も見られましたが、体験会が進むにつれて、楽しみながらも平和や日常の大切さについて自分なりに考える姿が見られました。
「あなたにとって平和(楽しい時間)とは?」という問いに対しては、家族と過ごす時間、友だちと遊ぶ時間、学校で過ごすこと、ごはんを食べること、安心して眠れること、など日常の身近な場面を挙げる声が多く見られました。
また、「楽しい時間を守るためにできることは?」という問いには、けんかをしない、仲良くする、悪口を言わない、ルールを守る、相手を思いやるといった、自分たちの日常の中でできる行動が多く記されていました。
ワークショップの感想でも、
「楽しかった」
「またやりたい」
「マイクラでつくるのが面白かった」
といった声が多く、楽しさの中で平和について考える入り口になったことが伺えました。

本体験会を通して
1時間という短い時間の中でしたが、教育版マインクラフトという親しみやすいツールを活用することで、子どもたちが楽しみながら平和学習に参加し、戦争の歴史を自分ごととして考える機会をつくることができました。
特に、建物内部の写真を主な手がかりとして再現に取り組んだことで、単に外観を模倣するだけではなく、そこに暮らしていた人々の様子や、当時流れていた時間にまで思いを巡らせながら学ぶことができました。
歴史資料を読み取り、それを自分たちの手で再現するというプロセスを通じて、子どもたちは「昔の港区に、どんな暮らしがあったのか」「今の日常は、どのように守られているのか」を、自然に考えていきました。
マインクラフトには、楽しみながら表現できるだけでなく、地域の歴史や平和、防災など、将来に伝えていくべきテーマについて、子どもたちが自分の言葉で考えるきっかけをつくる力があります。
参考となった港区の実践でも、「教え込む」のではなく、つくりながら気づき、考える学びの可能性が示されており、本体験会もその入口となる時間になったといえるのではないでしょうか。
実施にあたり、協力くださった坂本さん、コウさん、西村さん、野原さん、花本さん、ありがとうございました。
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