第6回 Minecraftカップ

津別町立津別中学校 特別支援の取り組みを取材しました

北海道網走郡にある津別町立津別中学校 特別支援の取り組みをご紹介いたします。

津別中学校 特別支援教諭の門馬先生にお話を伺いました。

門馬先生「人口4,500人ほどの町で、生徒の数は74人だったと思います。僕自身ゲームが好きで、ゲームを使って子ども達と一緒に学びを深めていくことができたら良いんだろうな、と色んな教材を探している中で、Minecraftがそういう取り組みをしていることに気づきました。

『マイクラで勉強しようか』と子ども達に提案すると、『やってやっても良いかな』『勉強はやりたくないけどマイクラだったらやりたい』という反応で、マイクラは学習へのハードルを下げてくれるツールだと思い、カリキュラムの中に取り入れてみようと思いました」

門馬先生「僕がやっていたのはワールドの保守ぐらいで、『あとはみんなでやってね』と投げかけていました。

今年は特別支援のチームをつくって参加しよう、と考えて、Minecraftが大好きなうちのクラスの2人を軸に、他の特別支援のクラスにも『やりたい人はいませんか?』と投げかけたら2人が手を挙げてくれたので、大会には4人で参加しました」

門馬先生「Minecraftと特別支援は相性が良いと思っていて、1つは自分のペースで出来ること。

2つ目は、コミュニケーションが苦手な場合。例えば対面での会話は苦手だけど、Teamsのチャットだったらうまくコミュニケーションが取れる子もいて、それぞれに合った方法で取り組めることですね」

門馬先生「マインクラフトにはイマーシブリーダー(音声でそのページのテキスト部分を読み上げる機能)がついていて、あれが良いんですよね。

読めない、書けない特性の子がいるんですけど、今日やることをTeamsやワールドの看板に書いておいて、本人に『イマーシブリーダーで読んでね』と伝える。すると、読めないし、書けないけれど、音で聞いたら理解できるんですよ。

特別な配慮が必要な子にも優しいのが、マインクラフトのすごく良いところだと思います」

門馬先生「大会に参加するための準備は7月から9月の2ヶ月間で、週3回ぐらい。授業では、24コマぐらい取り入れました。

うちの学校では総合的な学習の時間があって、地域の学習をするということをやっていました。1年生は地域の森に出かけて森の仕組みを学んだり、2年生は産業ですね。農家さんの働き方について勉強したり。

そういったフィールドワークはSDGsに関係があることが多いんですよね。マイクラカップのテーマとも親和性が高いと思い、ワールドに反映させることができないだろうかと考えながら取り組みました」

門馬先生「一番大切なのは、大人が『あれやれ、これやれ』と言うのではなくて、本人達が活動を通して何を感じたのか。大人が待つことが大事だと思います」

自分の住む地域でも教育版マインクラフトを活用して子ども達にデジタルものづくり教育を届けたいという方は、ぜひMinecraftカップ2022全国大会運営委員会事務局までお気軽にお問い合わせください。
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